写真1●安否確認メールの送信画面
写真1●安否確認メールの送信画面
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写真2●安否情報の集計画面
写真2●安否情報の集計画面
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 サイボウズの子会社で、新規インターネットサービスの立ち上げを専門とするサイボウズスタートアップスは2011年12月8日、クラウドサービス型の安否確認システム「サイボウズスタートアップス安否確認サービス」を発表した。50ユーザーで月額7980円からという低料金が特徴だ。同日から無料トライアルの受け付けを開始し、2012年から本格提供する。

 サイボウズスタートアップス安否確認サービスは、大震災やパンデミックなどが発生した際に、従業員の安否を確認するためのクラウドサービス。(1)安否を回答するためのメールを従業員に一斉送信する「安否確認」(写真1)、(2)回答結果をサマリー集計表示する「情報集計」(写真2)、(3)災害対策担当者が掲示板や個別メールで緊急指示を出すための「対策指示」の3機能を提供する。

 同サービスのクラウド基盤には米アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)の「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」を採用。東日本大震災のように国内の広い範囲に被害が及ぶ大災害を想定して、メインサーバーをシンガポール、バックアップサーバーを米国に置く国際分散構成をとっている。メール配信サーバーは、「海外からメールを一斉送信すると、携帯キャリアによってはスパムとしてブロックされる恐れがあるため」(同社の山本裕次社長)、ユミルリンクが国内で運用するメールリレーサーバー「Cuenote SR-S」を利用する。

 東日本大震災では、携帯電話がつながりにくい状態になり、安否確認システムが機能しないケースが多かった。同社では、災害時に携帯電話が使えない場合も想定して、2012年4月を目途にTwitterで安否確認を行う機能を実装する予定だ。

 同サービスでは、通常の「スタンダードプラン」のほかに、安否確認メールの優先配信を保障する「プレミアムプラン」を用意する。50ユーザーで利用する場合の料金は、スタンダードプランで月額7980円、プレミアムプランでは9980円。