デスクトップではこういう使い方は無理だ。Photo:Veronica Belmont/Flickr

モバイルによるインターネット利用が急拡大している。そして、タブレットによるインターネット利用のほとんどすべてが『iPad』から来ている。

「2011年8月、米国のタブレットによる全トラフィックの97.2%はiPadによるものだった」と、米comScore社の新しい報告は伝えている。さらには、iPadは『iOS』機器によるインターネット利用のうち46.8%を占めており、42.6%である『iPhone』を上回っているという。

同報告によると、米国のモバイル・インターネット利用は、コンピューターによるインターネット利用に比べるとまだ小さく、全体の6.8%しかないが、急速に成長している。さらに興味深いのは、タブレット(すなわちiPad)の利用法だ。タブレット所有者のうち半数が、ネット上で買い物をしたことがある(『App Store』を通してだろう)。また半数以上が、タブレットで定期的にニュースを読んでいる。

iOSは、インストールベースの市場シェアが43.1%でありながら(『Android』は34.1%)、トラフィックは58.5%を占めている(Androidは31.9%)。このトラフィックの数字はページビューを数えたものなので、ブラウザを使わないインターネット利用を加えれば、数字がさらに跳ね上がることは間違いない。iPadの3G回線に慣れた人は、突然それが繋がらなくなると、どれほど多くのアプリがデータ接続に頼っているのかを実感することだろう。

まだ時間はかかるかもしれないが、コンピューターによるインターネット利用は、固定電話と同じ道をたどっている。インターネットに繋がったWi-Fiネットワークはこれからも続き、セットトップボックスへの入力や、こちらからあちらへのストリーミングなどは行われるかもしれない。しかし、それ用の部屋に行って大きなマシンを作動させ、『Wikipedia』をチェックするといったことは、そのうち、固定電話に数字を入力するのと同じくらい、不便で古いやり方ということになってしまいそうだ。

TEXT BY Charlie Sorrel

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