米Googleは米国時間2010年1月12日、Webベースの統合オフィス・アプリケーション・サービス「Google Docs(Googleドキュメント)」のファイル・アップロード機能を改良し、すべてのファイル形式に対応すると発表した。今後数週間以内にすべてのユーザーが利用できるようにするとしている。

 CADファイル、PhotoshopやInDesignのファイル、写真RAW画像ファイル、ZIPやRARといったアーカイブ・ファイルなど、ファイル形式を問わずすべての種類のファイルをアップロードできるようにする。1つのファイルの最大サイズは250Mバイト、無料で提供する全ファイルの最大容量は1Gバイトという制限を設けるが、Google Docs形式(Document/Spreadsheet/Presentation)で保存されているものはこの1Gバイトの制限の対象外になる。

 Googleでは、ファイルを自分のWebメールあてに送信したり、USBドライブにバックアップしたりといった必要がなくなると説明している。アップロードしたファイルは、ほかのユーザーと共有できるほか、普及しているファイル形式であれば、多くがPDFやGoogle Docsファイルと同様に検索したり、ビューワ機能で閲覧できるので便利だという(関連記事:Google Docsで共有フォルダと複数ファイルの同時アップロードが可能に)。

 無料で利用できる1Gバイトを超えて保存したい場合は、ストレージ容量を購入できる。20Gバイトを年間5ドルで使える低額プランなどを用意している。なおこの追加オンライン・ストレージは、電子メールの「Gmail」、画像編集ソフト「Picasa」のWebアルバムで共通利用する。

 このほか、Google Appsの有料版「Premier Edition」を使っているユーザーは、Google DocsのAPIを利用できる。サードパーティのアプリケーションなどを使ってアップロード作業のバッチ処理や同期機能などが利用できるようになる。

[Google公式ブログへの投稿記事(1)]
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