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 パソコンの操作履歴などをキャプチャして,マニュアルやeラーニング教材の作成を支援するソフト「Dojo」(道場)を,ITpro EXPO 2008 Autumnでテンダが出展している。一般的なオーサリング・ソフトを使う場合に比べて,作成工数を半分以下にできるという。

 価格は1ライセンス版が100万円,5ライセンス版が270万円と法人ユーザー向け。それでも2008年4月の発売以来,毎月50~100ライセンスを販売し,累積の販売実績は400ライセンスを突破したという。「教材作成を外注から自社制作に切り替えてコストを削減したり,教材作成の自由度を高めたりできる利点がユーザーに受けている」と製品担当の西川勝巳執行役員は話す。

 教材を作成するには,Dojoを使ってアプリケーションの操作履歴をキャプチャする。この製品の特徴は,このキャプチャ時に,操作内容に応じた説明文を吹き出しなどにして自動生成できることだ。ステップ単位で記録される操作内容とその時の画面イメージに加え,この自動生成された説明文をひな型にすることで,教材作成の手間を軽減できる。例えば,アプリケーションの文字列入力欄に「池袋」と入力すると,操作履歴や画面イメージに加えて,文字列入力ボックスのところに「テキストボックスに“池袋”を入力してください」という吹き出しが挿入される。この文章を「“池袋”→駅名」と編集すれば,操作説明にふさわしい文になる。ひな型の情報は,操作内容や画面イメージ,説明文などを個別に編集できるほか,ステップ単位でまとめて編集・削除することも可能。展示では乗換案内ソフトを使ったデモを実施していた(写真)。

 アプリケーションの操作方法を説明する教材やマニュアルの作成に使えるほか,設定を変えることで,ユーザーの操作を待ってから説明文などを出す「テスト問題」の作成にも使える。また,画面の代わりに実写の写真やプレゼンテーション用シートを使うことで,「家電製品などの操作マニュアルや,プレゼン資料を基にしたeラーニング教材の作成にも使える」(西川執行役員)。

 作成したコンテンツは,HTML形式やPDF形式,マイクロソフトのWord/PowerPointなどの文書形式で出力できる。AVIやFlash,DHTMLなどの形式にも対応している。