米TechSmithは米国時間2008年6月18日,動画やプレゼンテーション,ドキュメント,画像を安全にアップロードして管理できるメディア共有サービス「Screencast.com」の正式版をリリースした。

 FlashやWindows Media,QuickTimeなどの動画ファイルや各種画像ファイルをはじめ,WordやExcel,PowerPointなどのOffice文書,米AdobeのPDFファイルなどを,オリジナルの品質と解像度を保ったままアップロードして,オンラインで共有することができる。HD(高精細)メディアもサポートする。18カ月のベータ期間中に,約20万人のユーザーが75万個の様々なメディアをアップロード/共有したという。

 アップロードしたコンテンツは,個々のファイルを共有できるほか,プレイリストで管理することも可能。電子メールやインスタント・メッセージングで公開したコンテンツを友人に知らせたり,Webページやブログに埋め込んで共有したりできる。,特定のコンテンツをサブスクリプション登録しておけば,例えば米Appleの「iPod」で再生可能な動画や音楽が公開された場合に,RSSやiTunesのフィードを介して通知を受け取ることができる。コンテンツのアクセス条件は,「プライベート」「公開」「招待者のみ」から選べる。

 対応ブラウザはJavaScriptを有効にしたInternet Explorer 6あるいはFirefox v1.5以降。WindowsとMac向けのデスクトップ・アプリケーションを使えば,100Mバイト以上のファイルを効率よく転送できるという。ブロードバンド接続環境とFlash Player 9を推奨している。

 料金プランは,「ベーシック」「プラス」「プレミアム」の3種類を用意し,ストレージ容量と1カ月に転送可能な容量が異なる。いずれのプランでも月額制か年額制を選択できる。60日間の無料トライアルでは,200Mバイトのストレージ容量と1カ月に1Gバイトの転送容量を提供する。

 米メディア(CNET News)によると,今後は,「H.264フォーマットへの対応やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)機能の追加も予定している」(同社のプロダクト・マネージャのDirk Frazier氏)という。

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