写真1●ASUSの「R50」。オプションでDVB-T方式のデジタルテレビ受信機能を内蔵可能。重さは520g
写真1●ASUSの「R50」。オプションでDVB-T方式のデジタルテレビ受信機能を内蔵可能。重さは520g
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写真2●QuantaのMID機。MoblinをOSとして採用する。現時点ではユーザー・インタフェースの動作がかなり重かった。なお,同機の隣ではウィルコムのD4にWiMAXモジュールをUSB経由で接続したデモを展示していた
写真2●QuantaのMID機。MoblinをOSとして採用する。現時点ではユーザー・インタフェースの動作がかなり重かった。なお,同機の隣ではウィルコムのD4にWiMAXモジュールをUSB経由で接続したデモを展示していた
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 「COMUPTEX TAIPEI 2008」の主役はWiMAXと,MID(Mobile Internet Device)やUMPC(Ultra Mobile PC)と呼ばれる小型パソコンだ。台湾の各メーカーはWiMAXと小型パソコンを融合させた機器を数多く展示している。

 ASUSTekはCPUにインテルの「Atom」,OSにWindows Vistaを採用したUMPC「R50」を出展した(写真1)。R50はGPSを内蔵し,PND(Personal Navigation Device)としての利用を想定したもので,「旅行などを多くする人向けの製品」(ASUSの説明員)とする。ただし,バッテリー駆動時間は約3時間と少々短い。通信機能は無線LANとBluetooth,HSDPAまたはWiMAXに対応する。台湾では今夏の発売を予定。「将来は日本でも発売することになるだろう」(同)としている。

 Quantaは,WiMAXと無線LAN,Bluetoothに対応したMIDを,COMUPTEX TAIPEI 2008と同時開催の「2008 WiMAX Expo Taipei」会場に展示した(写真2)。同社の日本での知名度は低いが,パソコン業界ではウィルコムの「D4」などを製造する会社として有名である。QuantaのMIDはCPUにAtomを採用,OSは「Moblin」というMID向けのLinuxである。Moblinはインテルが技術支援している。バッテリー駆動時間は3~4時間。2008年第4四半期の発売を予定している。