台湾アスーステック・コンピュータ(以下ASUS)は2008年6月3日,台湾・台北市内で記者会見を開き,インテルのモバイル端末向けCPU「Atom」を搭載する小型ノート・パソコン「Eee PC 901」「Eee PC 1000」「Eee PC 1000H」の3機種を発表した(関連記事)。
このうち,Eee PC 901はバッテリー時間を最大7.8時間にまで伸ばした製品で,「日本での発売は7月を予定している」(ASUS JAPANのCynthia Teng PCコンポーネントマーケティングマネージャー)。ASUSによると,バッテリー時間を従来のEee PC 900よりも長くできたのはAtomの採用と,ASUSが開発した「Super Hybrid Engine」によるところが大きいという。Super Hybrid Engineは動作周波数を動的に変更する技術である。なお,7.8時間という数字は「無線LANとカメラがオフで,液晶の明るさが最大の時の時間」(ASUSの説明員)とする。
ASUSは「2008 WiMAX Expo Taipei」ではWiMAXモジュール内蔵のEee PC 901を展示しているが,「COMUPTEX TAIPEI 2008」の会場ではHSDPAモジュール内蔵のEee PC 901を展示している。展示機は中華電信のHSDPAサービスと通信するデモを見せていた。「WiMAXやHSDPAのモジュールは将来のオプションとして搭載予定」(ASUSの説明員)である。
また,ASUSはAtomを採用した小型デスクトップ・パソコン「Eee Box」も展示した。Eee Boxはオフィスでの利用を想定したもので,展示機のOSはWindows XP Professional。きょう体が非常にコンパクトな点が特徴だ。台湾では6月の第2~第3週の発売予定で,価格は未定。「日本でも早い時期に発売する」(ASUSの説明員)としている。