米スプリントのブースではモバイルWiMAX機能を内蔵したEee PCを展示。通信モジュールもアンテナも内蔵しているという
米スプリントのブースではモバイルWiMAX機能を内蔵したEee PCを展示。通信モジュールもアンテナも内蔵しているという
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台湾などでは、5色展開するEee PC。専用アクセサリーも存在する
台湾などでは、5色展開するEee PC。専用アクセサリーも存在する
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 台湾アスーステック・コンピューター(ASUSTeK Computer、以下ASUS)は、家電展示会「2008 International CES」で、低価格ノートパソコン「Eee PC」のデモンストレーションを実施。日本でも2008年1月末に販売することが決定したが、CESでは早くもEee PCの後継機や、モバイルWiMAXに対応するEee PCの試作機などが話題となっている。

 説明員によると、同社はEee PCの後継機を2008年第2四半期(4~6月)中に投入する計画だという。スペック強化が目的で、液晶サイズを現状の7型から8.9型に大型化、CPUやチップセットも「Menlow」ベースなどの上位グレードにアップグレードし、パフォーマンスを向上させる。価格は、現行機のまま据え置く。販売は、当初から一部地域にとどめず、グローバルに展開する計画。

 同社は米デバイスVMからOSである組み込み型Linux「Splashtop」の供給を受け、フラッシュメモリーにOSを搭載したマザーボードを数種類販売している。このSplashtopを搭載したEee PCのプロトタイプの開発も進めているという。今年発売する後継機にSplashtopが搭載されるかどうかは未定。なお日本以外では、OSをLinuxにするかWindows XPにするかを選べるが、「Splashtopを搭載するのはWindows XPタイプになるだろう」(説明員)。実現すれば、2種類のOSを標準状態で組み込んだEee PCが誕生することになる。

 また、ASUSはモバイルWiMAXによる通信機能をEee PCなど自社のノートパソコンに組み込む計画を、米国時間の2008年1月7日に発表している。実際CESでは、米国でモバイルWiMAXサービスを計画している米スプリントのブースにおいて、モバイルWiMAXに対応するEee PCの試作機を展示していた。

 ASUSのブースでは、標準色である白と黒のモデル以外に、台湾など一部地域で販売されている青、緑、ピンクのモデルを展示。マウスやヘッドホンといったEee PC専用のアクセサリーも紹介していた。