写真 CloudBookの外観
写真 CloudBookの外観
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 台湾First International Computer社(FIC)の子会社でパソコン・メーカーの米Everex社は2008年1月8日(米国時間),低価格のノート・パソコン「CloudBook」(写真)を発表した。Everexは2007年10月に199ドルのデスクトップ・パソコン「Green gPC」を発売して,一躍注目を集めた。CloudBookの価格は399ドルで,Green gPCと同じく,通販サイトのWalmart.com限定で販売される。出荷開始は1月25日。

 CloudBookは,CPUに台湾VIA Technologies社のC7-M(1.2GHz動作),512Mバイトのメイン・メモリー,30Gバイトのハード・ディスクを搭載する。液晶ディスプレイは,7型で800×480ドット表示。100BASE-TXの有線LANとIEEE802.11b/gの無線LANのネットワーク機能を備える。SDカードもしくはメモリースティックが利用できるスロットを搭載する。

 外形寸法は幅230mm×奥行き171mm×厚さ29.4mmで,重さは910gである。

 OSは,Ubuntu 7.10をベースにして開発された「gOS」。デスクトップ型のGreen gPCでも採用されたOSで,検索サイト大手の米Googleが提供するWebアプリケーションの利用を前提に開発されているのが特徴である。

 台湾ASUSTeK Computer社の低価格ノート・パソコン「Eee PC」と比べると,北米での価格は同じ。ハードウエア仕様の大きな違いは,CPUと2次記憶装置,そしてメモリースティックが利用できるか否か。ちなみに,海外モデルのEee PCも,LinuxベースのOSを搭載している。

 ただし,Everexの製品は,国内ではFICの子会社であるCTOが取り扱うが,CloudBookの発売は現時点では未定。一方Eee PCについては,Windows XPを搭載したモデルが2008年1月25日に4万9800円で国内販売される(関連記事)。