米Paramount Picturesと米DreamWorks Animation SKGは米国時間8月20日,映画を次世代光ディスクでリリースする際は「HD DVD(High-Definition Digital Versatile Disc)」フォーマットのみで提供していくことを発表した。競合技術の「Blu-ray Disc」への対応を打ち切るかたちとなる。

 今後HD DVDでリリースされるのは,Paramount Picturesとその関連会社であるParamount Vantage,Nickelodeon Movies,MTV Films,そしてDreamWorks Animationのすべての映画。8月28日に「Blades of Glory」が同フォーマットでリリースされるのを皮切りに,「Transformers(トランスフォーマー)」や「Shrek the Third(シュレック3)」などが続く見通し。

 両社は,対応フォーマットをHD DVDに絞った理由を,「現在,市場で提供されている製品を検討した結果,HD DVDの方が製造コストが低く,市場に受け入れられやすいという結論に達した」と説明する。

 なお,Steven Spielberg氏が監督した映画に限り,いずれのフォーマットにも対応する。

 ちなみに両フォーマットの記憶容量を比べた場合,Blu-ray Discは片面2層で50Gバイト,HD DVDは片面2層で30Gバイトと,Blu-ray Discに軍配が上がる。しかし,HD DVDが従来のDVD技術を応用して製造できるのに対して,新たな製造装置が必要となるBlu-ray Discは初期費用がかさむというデメリットがある。

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