システム・インテグレータのソフトブレーン・インテグレーションは7月25日,公衆無線LANとセキュリティ関連のサービスを開始すると発表した。営業支援ASP(application service provider)サービスとPHSの定額通信サービスを組み合わせた「eセールスマネージャーASPビジネス・ライン」のオプションとして提供する。

 同社が公衆無線LANサービスとして提供するのは,トリプレットゲートの「ワイヤレスゲート」とNTTコミュニケーションズの「ホットスポット」。eセールスマネージャーASPビジネス・ラインのユーザーは,ニつのサービスを併用することによって全国約1万カ所で公衆無線LANを利用できる。また,料金がASPサービスと一括して請求されることで通信コストを管理しやすくなる,といったメリットもある。

 このほかの新規オプション・サービスとして,携帯端末を紛失した際に端末内の情報を消去するエス・ケイのASPサービス「Advance Shield」やフュージョン・コミュニケーションズのIP電話サービスを追加した。

 eセールスマネージャーASPビジネス・ラインは,営業支援ASPサービスの月額料金1万5000円にウィルコムのPHS回線定額利用料金を含む形態で,今年6月から提供を開始。2006年12月期中に売り上げ2億5000万円を目標に掲げている。ソフトブレーン・インテグレーションにとっては,通信回線やセキュリティ・サービスを一体で提案することで,営業支援アプリケーションの拡販につながる。一方,回線や通信サービスを提供する通信事業者にとっても,新たな企業ユーザーを開拓する機会となる。ソフトブレーン・インテグレーションの柴崎忠生社長は「システム・インテグレーションとセキュリティ,通信を融合し,通信事業者とは異なる新しいサービス・モデルを作る」と話す。