ヤフーは12月2日,ポータル・サイト「Yahoo! JAPAN」の技術仕様をインターネット関連の開発者向けに無償で公開すると発表した。検索機能などのAPI(application programming interface)を公開し,自社サイトへのアクセス数を増やすのが狙い。開発者のコミュニティから生まれたアイデアにより,サービス・レベルが向上する効果も期待できる。一方,開発者はYahoo! JAPANの検索データベースを活用したWebサイトやアプリケーションを開発できるメリットを享受できる。

 今回公開したのは「Yahoo!検索」におけるWeb,画像,動画の三つの検索API。APIを使って同社サイトに検索要求(クエリー)を送信すると,XML形式で検索結果を返す。ただし,リクエスト回数は1IPアドレスにつき1日5000件まで。詳細情報は,開発者向けのWebサイト「Yahoo!デベロッパーネットワーク」で入手できる。同サイトでは,APIを活用したアプリケーションの紹介,開発者向けのメーリング・リストなども提供する。

 同社では今後,「Yahoo! JAPAN」で提供している他のサービスに関しても技術仕様を公開する予定である。なお,2005年3月から技術仕様を公開している米ヤフーは,既に写真共有や地図,音楽など11種類のサービスを提供している。