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 「ScanSnap SV600」(以下SV600)は、卓上に置いた書籍などの原稿をスタンド上のスキャン用ヘッドで見下ろすように取り込む「上部読み取り型スキャナー」だ。書籍を裁断することなく電子化できる製品として注目されている。布、昆虫標本、プラモデルのパーツといった厚みの少ない立体物をスキャンしたいという人もいる。

 上部読み取り型スキャナーは、原稿の中央真上に位置するデジタルカメラで、一面を丸ごと一度で撮影する「書画カメラ」の構造になっているものが多い。短時間でスキャンできるが、原稿の準備ではヘッドが邪魔になるし、機器が大きく広い設置場所が必要など、使い勝手はいまひとつだ。

対象(原稿)を上からのぞくようにしてスキャンする。原稿の下に黒い背景マットを敷くことで、原稿の境界線をはっきり判別できるようにする
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