今回は無償で入手および利用できる代表的な仮想化ソフトのひとつである米オラクルの「Oracle VM VirtualBox」(以下、VirtualBoxと表記)のインストール手順を説明する。VirtualBoxが備える仮想マシン遠隔モニター機能の利用方法も解説したい。Windowsが標準で備えるリモートデスクトップ接続クライアントを利用できる点が大きな魅力だ。

 前回は、米ヴイエムウェアの「VMware Player」のインストール方法を紹介したが、両ソフトは、1台のパソコンに同時にインストールして問題なく共存できる。それぞれのソフトごとに得意不得意があるため、2種類共インストールすることをお勧めする。

まずはVirtualBoxをダウンロード

 まずは、VirtualBoxの配布元サイトであるVirtualBox.orgにアクセスしよう(写真1)。

写真1 公式配布元であるVirtualBox.orgのWebサイトへアクセスする
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 VirtualBoxは開発元であるオラクルのWebサイトからもダウンロード可能だが、VirtualBox.orgの方が若干最新バージョンへの更新が早いようだ(実際に筆者が試したときにはそうなっていた)。このため、以下ではVirtualBox.orgにアクセスするものとして話を進める。

 公式Webサイトにアクセスしたら、トップページ左にある「Downloads」というリンクをクリックする。すると、ダウンロードページが開くので、上部にある「VirtualBox platform packages.」という項目の下にある「VirtualBox 4.1.10 for Windows hosts」などと書かれている行(数字は変わる可能性がある)の右横にある「x86/amd64」というリンクをクリックしよう(写真2)。インストール用ファイル(.exe形式)のダウンロードが始まるので、デスクトップなど任意の場所にファイルを保存しておく。

写真2 Windows向けのインストールパッケージと機能拡張パッケージをダウンロードする
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 続いて、同じダウンロードページ内、先ほどのリンクの5行ほど下にある「VirtualBox 4.1.10 Oracle VM VirtualBox Extension Pack」などと書かれた行の右端にある「All platforms」というリンクをクリックし(写真41参照)、同様にファイルをダウンロードしよう。このExtension Pack(機能拡張パッケージ)は、USB2.0コントローラや後述するリモートデスクトップ接続のサポートなどを含む追加パッケージで、必ずインストールしておきたい。