Windowsでプログラミングをするときに,これだけは知っておきたいTipsや設定を集めました。これらの知識は,プログラムを作るとき,実行するとき,トラブルを解決するときにどうしても必要になります。きっちり覚えておきましょう。なお,ここで紹介するWindowsは,基本的に「Windows XP」を指します。「Windows 2000」「Windows Vista」など他のバージョンでは使えない場合があります。

 コマンドプロンプトを利用することが多いプログラマにとって,PATHは重要な環境変数です。

 コマンドプロンプトで何らかのコマンド(EXEファイルを指定することもコマンドの一つです)を実行するとき,Windowsは以下の順番で実行すべきコマンドを探して,実行を試みます。

(1)Windowsの内部コマンド
(2)現在の作業フォルダにある実行ファイル(exe/com/bat/jsなど)
(3)PATHで指定されたフォルダにある実行ファイル(前に書かれているフォルダが優先)

つまりPATHは,Windowsが実行ファイルを探す経路を意味します。

 現在のPATH設定がどうなっているのかは,コントロールパネルの「システム」で確認できます。「詳細設定」タブで「環境変数」ボタンを押すと,システムに設定されている各環境変数の確認/編集ができます。PATHという部分の設定を見てください。「○○のユーザー環境変数」(○○はユーザー名)と「システム環境変数」という似たような二つのセクションがあります。「システム環境変数」はそのパソコンを使うすべてのユーザーに影響する設定であり,「○○のユーザー環境変数」は現在ログインしているユーザーだけに有効です。

 PATHはドライブ名からのフルパスで書かれていて,それぞれ「;(セミコロン)」で連結されています。いろいろなソフトがインストール時に自身へのフルパスをここに書き加えます。開発言語をたくさんインストールしているユーザーは,知らないうちにいろいろなパスが設定されていることでしょう。

 現在有効になっているPATHの設定は,このシステム・ダイアログのほか,コマンドプロンプトでも確認できます。

 path[Enter]

と打ち込むと,現在のPATH設定が表示されます。