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目次
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[スマホ遠隔検証支援サービス]実機を持たずにテストできる
画面の描画速度や「できないこと」に注意
スマートフォンの実機を自前で用意することなく、ネット経由で手軽に借りて遠隔検証できる。こんなサービスが最近、注目を集めている。スマートフォン向けアプリ開発のテストに使えるほか、スマートデバイスの導入を検討する際の動作確認に使うなど、さまざまな活用法が考えられる。
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[Oracle DB の実行計画管理「SPM」]突然の性能低下を防止できる
本番適用する実行計画を選択可能に
RDBMSの処理性能を大きく左右するのは、SQL文の「実行計画」である。質の悪い実行計画が作成されると性能低下を引き起こすため、多くのDB担当者を悩ませている。この問題を解決するのがOracle Databaseの「SPM」という機能だ。ここ最近、利用企業が増え始めている。
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[Team Foundation Service]有力開発環境がクラウド版に
英語表記・セキュリティに注意
2012年末、米Microsoftの開発環境がクラウド版として登場した。それが、Azure上で提供される「Team Foundation Service」だ。クラウド化によって、環境構築のしやすさや性能の向上といった利点がある。英語表記やセキュリティに注意すれば、利用価値は高いだろう。
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[サーバー向けコプロセッサー]1個足せば60コアが上積みに
大規模並列処理の性能向上策が増える
大規模な並列処理をする際、性能向上策には課題をはらむ。スケールアップではコストパフォーマンスが低くなり、スケールアウトではサーバーの設置面積や消費電力がかさむ。そこに登場したのが「サーバー向けコプロセッサー」という新ジャンルの製品だ。
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[運用を自動化する「Chef」]Rubyベースの手順書で管理
DevOps推進ツールとして期待高まる
システムの設定・運用作業を自動化するオープンソースソフト「Chef」が注目を集めている。作業手順はRubyベースのコードで記述。その内容が管理対象サーバーに反映され、常に状態が維持される。開発担当者と運用担当者が協力して作業する「DevOps」に向く。
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[新発想のDWH アプライアンス]並列処理して性能を100倍に
サーバーとストレージの両方で工夫
1990年代に考案されたRDBMSの仕組みを、現在のハードウエア性能を前提に作り直す。その観点から日立製作所は東京大学と共同で「非順序型」と呼ぶ処理方式のRDBMSを開発した。6月にこのRDBMSを搭載したアプライアンスを発売したのに続き、10月にBI機能を加えたアプライアンスが登場した。
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[Salesforce Platform]既存の業務システムと連携
米国での年次イベントで新サービスを一挙発表
米Salesforce.comが2012年9月に米国で開いた年次イベントDreamforce 2012で新サービスを一挙に発表した。特に注目したいのが基盤分野だ。ここでは、Salesforceの画面に既存の業務システムの画面を統合しシステム連携させる「Salesforce Canvas」をはじめ五…
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[Windows Server 2012]ディスクアクセス性能が向上
ファイルサーバーの利便性高まる
Windows系サーバーOSの最新版であるWindows Server 2012は、従来版に比べて180個以上の機能が追加もしくは強化されている。いち早く性能検証の結果を報告するほか、新版で注目すべき新機能について、Windows技術に詳しいインターネットイニシアティブの山内氏に解説してもらう。
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[スマートフォンアプリ開発環境]ネイティブアプリを短期に開発
単純な改修であれば利用部門に任せることも可能に
「業務に即していて操作性の高い、スマートフォン・タブレット端末のアプリをすぐに安く開発してほしい」。こんな要望が利用部門から出るようになってきた。従来の開発方法では、この要望に応えるのは難しい。そこで、ネイティブアプリをカンタンに開発できるサービスが相次いで登場している。
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[データ連携SaaS]クラウドの業務データ取り込む
Salesforceのユーザー中心にニーズ高まる
クラウド上に構築したシステムと社内システムの間でデータ連携を行いたい。このニーズが、米Salesforce.comのクラウドのユーザー企業を中心に高まっている。そこで注目を集めているのが「データ連携SaaS」。これを使えば、新たにサーバーを設置することなく、データの抽出、加工、転送を行える。
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[クラウド向け統合機]クラウドのような基盤作りたい
社内向けシステム基盤製品が登場
パブリッククラウドサービスのように、必要なパラメーターを設定すれば仮想システム環境を作成できる基盤を構築したい。そういったニーズに応えるクラウド向け統合機が続々と登場している。あらかじめ必要なハードとソフトが組み合わされていて、仮想システム環境がすぐに構築できる。
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[マルチクラウド管理ツール]複数クラウドに伴う二つの問題
共通テンプレートの活用でシステム移行も容易に
複数のクラウドを使い分けるマルチクラウドを実現しようとすると、新たな問題が生じる。管理が繁雑になる、複数を使い分けてもクラウド間で構成情報を引き継げない、といった問題である。それらの問題を解消するために生まれたのがマルチクラウド管理ツールだ。詳しく見てみよう。
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[Hadoopディストリビューション]クロス集計やバッチに使われる
共有ストレージ対応でデータ転送が不要に
Apache Hadoopの用途が、単一データの集計から、クロス集計やバッチ処理へと広がっている。それに伴って、規模が拡大して運用管理が大変になる、データ転送に時間がかかるという新たな課題が浮かび上がってきた。Hadoopディストリビューションは、こうした課題に対処する機能を強化している。
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[標的型攻撃対策]「防ぎ切れない」が前提に
マルウエア感染を想定した出口対策も強化
攻撃者が1社の企業に狙いを定め、多様な手口で新種のマルウエアを感染させる「標的型攻撃」。狙われたら防ぎ切るのは難しいという前提に立って、対策の見直しが進みつつある。マルウエアの侵入・感染を防ぐ「入口対策」にとどまらず、感染後の情報漏洩を防ぐ「出口対策」の強化が図られている。
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[閉域網対応IaaS]社内利用のシステムをクラウドへ
IPSecや専用線での接続も可能に
IaaS(Infrastructure as a Service)の適用領域は従来、ECサイトなど外部に公開するシステムにとどまっていた。しかしここにきて、IaaSの高い処理性能や拡張性を社内利用の業務システムでも使いたい、というニーズが高まっている。そうした要求に応えるべく、IaaS事業者が閉域…
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[データ量削減プライマリーストレージ]重複排除と圧縮でデータ量削る
既存のストレージに後付けできる製品も
業務で扱うデータ量の増大や仮想環境の普及によって、プライマリーストレージの容量はいくらあっても足りない状況だ。限られた容量を最大限に生かせる、データ量削減機能を備えたプライマリーストレージが注目を集めている。現在は製品数が少ないが、今後増加する見込みである。
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[バックアップソフト]異機種サーバーにリストア
大震災を機にニーズが高まり製品の対応進む
バックアップデータを異機種のサーバーにリストアしたいというニーズが高まっている。背景には、東日本大震災に伴うディザスターリカバリー対策の強化や、仮想化/クラウド環境の利用拡大がある。バックアップソフトに、こうしたニーズに応える移行機能が搭載されてきた。
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[ゼロクライアント]仮想環境向けに機能を最小化
IP電話取り付け型など製品形態も多様に
機能を絞り込んだ「ゼロクライアント」という仮想デスクトップ環境(VDI)向けの端末に対するニーズが高まっている。セキュリティ対策や障害対策といった管理負荷の削減を追求しているのが特徴だ。据え置き型に加え、IP電話取り付け型や液晶ディスプレー一体型といった形態の製品も登場している。
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[スケールアウト型SQL データベース]RDBとKVSのいいとこ取り
使い慣れたSQLでKVSと同等の拡張性を得る
アクセス数やバッチ処理時間の急増で、DBサーバーは性能向上を迫られている。できれば、KVSのようなスケールアウトできるデータストアを使いこなして適用したい。そのようなニーズに応えるため、SQLを使えるスケールアウト型データベースソフトが続々と登場している。
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[省電力サーバー]電力不足や電気料金上昇に対応
部品共有などで1台50Wを切る製品も増える
サーバーの省電力化に対するニーズが一段と高まっている。東日本大震災を契機に深刻化した電力不足がこの夏も予想されるほか、東京電力が法人向け電力料金の値上げを4月に行う。メーカーも製品の省電力化に力を入れており、電源ユニットなどの部品共有化で1台当たり50Wを切る製品もある。