日経パソコン用語事典2007

ウィニー
Winny

本記事は、 2006年10月18日 に発行した「日経パソコン用語事典2007」を基に掲載しております。内容は発行時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
インターネットを介したファイル交換ソフト。パソコンに組み込むと、ソフトを起動したパソコン同士が、互いのハードディスク内にあるファイルをやり取りする。2002年5月に最初のバージョンが登場した。
 2005年から2006年にかけて、Winnyを介して利用者のパソコンにあるファイルを勝手にインターネット上に公開するウイルスが広まったことで、官公庁や企業、個人を問わず、個人情報や機密情報の流出事件が相次ぎ、大きな社会問題となった。
 Winnyの構造や仕組みはGnutellaやWinMXに近い。ソフトを起動中のパソコンは、通信の中継点(ノード)となり、独自のネットワーク網を形成する。特定のサーバーは利用せず、各ノードは所有しているファイルの情報をバケツリレー方式でほかのノードに渡し合う。その一方で、ユーザーが欲しいファイルを検索すると、ソフトは目的のファイル情報を持つノードを探し、自動的にダウンロードする。
 最大の特徴は、匿名性が非常に高い点。ユーザーを特定するIDなどがなく、データも暗号化されるので、ファイルの入手先を特定するのが困難になっている。ダウンロード時は、いくつかのノードを経由するため、通信の痕跡も残りにくい。もう一つの特徴は、通信の転送効率が高いこと。ノードにはダウンロードしたファイルのキャッシュが蓄積され、同じファイルのやり取りが増えるほどトラフィックが軽減する傾向がある。
 ほかのファイル交換ソフトと同様に、音楽や映画の著作物、市販ソフト、わいせつ画像などの違法なファイルが大量に交換されているのが実情。2003年11月、市販のゲームソフトを不正に流していたとして利用者2人が逮捕されたのを皮切りに、2004年5月には開発者まで逮捕されている。

関連用語

ピアツーピア
Gnutella
WinMX

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