ネットワーク大事典

リップルウッド・ホールディングス

Ripplewood Holdings LLC

本記事は、 2004年3月31日 に発行した「ネットワーク大事典」を基に掲載しております。内容は発行時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
米国の投資会社。2003年11月に,英ボーダフォン・グループから日本テレコムを約2613億円で買収した。日本の通信業界では最大級の買収劇で,買収する会社が投資会社という点も日本初だった。
 リップルウッドの設立は1995年。日本では2000年3月に,リップルウッド・ジャパンを設立している。日本法人の社員は20人。日本では,経営破たんした旧・日本長期信用銀行(現・新生銀行)を2000年に買収して一躍注目を浴びるようになった。
 リップルウッドによる買収とその後の手順は次のようになる。まず,生命保険会社や証券会社などの機関投資家や個人投資家から大量の資金を集めて,基金(ファンド)を作る。このファンドを,業績が伸び悩みながらも今後の成長を見込める会社に投資。会社の経営権を握れるだけの株式を購入し,収益を生む優良企業に改革する。最終的に株式を公開,あるいは売却することでその差益を得る。
 リップルウッドは,投資する企業の経営に対して,三つの方針を立てている。一つは,ファンドで集めた大量の資金を投じて投資する会社の借金を減らす。二つめは,投資対象企業の成長戦略を描き,利益を得るまでのゴールを明確にする。投資前に企業のビジネス・モデルを徹底的に調べて,注力するべき事業や利益を生むための戦略までを描いてから提案を持ちかける。そして三つめの方針が,リップルウッドが描く戦略を実行する経営者を送り込むこと。リップルウッドが「インダストリアル・パートナ」と呼ぶ,独自の人脈を通じて経営能力のある人材を派遣する。
 例えば,長銀に投資した際には,シティバンク・ジャパン元社長の八城政基氏を送り込み,経営を一任。日本テレコムにも,元IBMビジネスコンサルティング サービス会長の倉重英樹氏を社長に据え(2004年2月にも就任予定),経営に当たらせる。

関連用語

LBO
日本テレコム

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