今のままでも使えているからバージョンアップは必要ない──。そう考えて、古いインターネットエクスプローラー(IE)を使い続けている人は注意が必要だ。なぜならもう古いIEはサポートが終了してしまっているからだ。
ここ数年IEは、2006年に公開されたIE7からIE11まで、合わせて5種類のバージョンが並行して使われている状態だった。企業を中心に古いバージョンを使い続ける意向のユーザーが多かったこともあり、新しいIEが登場しても、旧バージョンが引き続きサポートされていた。
これに対してマイクロソフトは、2014年に古いバージョンのIEをサポート対象外にすることを表明。2016年1月12日(米国時間)をサポートの期限とした。このため、これ以降はセキュリティ上の問題が発生しても修正版は提供されない。
サポートの対象になるのは、最新版のIEのみ。ただし、OSによって対応するIEのバージョンは異なるため、結果として複数のIEが使われることになる(図1)。例えばVistaなら、IE9までしか対応していないため、自動的にIE9が最新版になる。
古いバージョンを使っているユーザーは、マイクロソフトの情報ページからアップデートが可能(図2)。Windows 8の場合は、8自体のサポートが終了しているため、8.1から8.1アップデートへと順次アップグレードしてからIE11を導入する必要がある。
VistaユーザーはChromeのサポート期限にも注意しよう。Googleは昨年11月、2016年4月でVista以前のWindowsのサポートを打ち切ることを表明している(図3)。これ以降、Chromeを使うのは危険だ。VistaでChromeを使っている場合は、代替のブラウザーを探す必要がある。