UQコミュニケーションズが2015年1月15日に発表した「WiMAX 2+」の新プランでは、新たに「UQ Flat ツープラス ギガ放題」として、データ通信の使い放題をうたっている点が注目を浴びた(関連記事:UQが最大220MbpsのWiMAX 2+開始、4×4MIMO方式で3月に全国一斉エリア化)(写真1)。

写真1●UQコミュニケーションズが「WiMAX 2+」の新プランを発表
写真1●UQコミュニケーションズが「WiMAX 2+」の新プランを発表
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 主要キャリアが提供するLTEサービスでは、5GBなどのデータ通信パックの契約を求められるのが通例となっている。これに対してWiMAXは、通信量に上限を設けない施策を採ることで支持を得てきた。ただし今回の発表では、「ギガ放題」プランでの通信量が3日で3GBを超えた場合に、速度制限を課すことが明らかとなった。

 なぜUQはWiMAX 2+でこのような制限に踏み切ったのか。発表会の取材から考察していく。

将来的な制限は必至とみられていたWiMAX 2+

 WiMAX 2+はその名称から、従来のWiMAXを強化した通信方式にみえるが、実際にはTD-LTE方式となっている。将来的には他キャリアが提供するFDD/TD-LTEサービスと同程度の制限に踏み切るのが必至とみられていた。

 UQによる2013年の発表を振り返ってみると、既存のWiMAXとWiMAX 2+の両方が使えるハイスピードモードは当初は上限なしとしていた。ただし2年後には上限を7GBとした制限をかける方向で、市場の動向を見ながら検討していくとしていた(写真2)。

写真2●2013年発表当時のスライド
写真2●2013年発表当時のスライド
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