マイクロソフトの「Surface」シリーズには、2015年末現在、「Surface Pro 4」と「Surface 3」の2種類がある。Surface Pro 4はその上位機種だ。CPUに最新のCoreシリーズを搭載しており、性能が高い。また、画面も12.3型と広い。Surface 3は画面が10.8型でSurface Pro 4よりも一回りコンパクト。622g(最軽量モデル)と軽く、持ち運びに優れているほか、4G LTE搭載モデルもある。

 ただし、CPUはIntel AtomでSurface Pro 4より性能が劣る。以前の小型モデルである「Surface RT」や「Surface 2 RT」では、専用のOSを搭載し一部のアプリしか動作しなかったのに対し、Surface 3は通常のWindowsを搭載し、一般的なプログラムが動作するため、使い勝手が大幅に向上している。

 これら2種類以外に、来春にはノートパソコンに近い2 in 1タイプの上位機種「Surface Book」の発売も控えている。

「Surface Pro 4」はノートパソコンとWindowsタブレットの良いところを組み合わせたWindowsタブレットだ。専用キーボードは1万6400円(税別)で別売りとなる。
「Surface Pro 4」はノートパソコンとWindowsタブレットの良いところを組み合わせたWindowsタブレットだ。専用キーボードは1万6400円(税別)で別売りとなる。
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最新CPUを搭載し、スペック面では死角なし

 Surface Pro 4は全部で6機種。機種によって搭載するCPU、SSDやメモリーの容量、重量などが異なる。

 CPUは、最も低価格な機種がIntel Core m3、中位の2機種がIntel Core i5、上位の3機種が、Intel Core i7を搭載する。どれも開発コード名「Skylake」と呼ばれた第6世代の最新マイクロアーキテクチャーを採用したCPUを搭載する。ただし、型番は非公開となる。Skylakeは、従来のCPUより性能が向上したのはもちろんのこと、低消費電力動作やグラフィックス機能も強化されている。

 メモリーは、下位の2機種が4GB、中位の2機種が8GB、上位の2機種が16GBを搭載する。メモリーソケットはなく、メモリーの増設や交換はできない。Windows 10を動かすにはメモリーが4GBもあれば十分だが、メモリーの消費量が多いアプリを使うのであれば、中位機種以上をお薦めしたい。起動ドライブは、全機種でSSDを採用する。低価格の2機種が128GB、Core i5の上位機種とCore i7の2機種が256GB、最上位モデルが512GBを搭載しており、容量は十分だろう。