最近、人々のスマートフォンへの依存度は結構高い。いつでもどこでも電話やメールができる。ネットで調べ物ができて、写真も撮れて、音楽も聴けて、動画も鑑賞できて、SNSやテキストチャットで友だちと交流できる。現在地を地図上に表示して、周りの施設を調べたり、目的地を検索してルートを調べたりナビ代わりにしたり。場合によっては、パソコンよりも役に立つ。パソコンを持たずにスマホのみで過ごす人も増えている、とも聞く。

個人のスマホを仕事でも利用する「BYOD」

 日常生活に役立つスマホは、仕事でも当然役に立つ。電話やメール、ビジネスチャットなどの連絡はもちろん、クラウドに置いた資料を閲覧したり、オフィス書類を作成/編集したりなど、小さいがゆえの多少の扱いにくさと回線の細さ(遅さ)さえ我慢すれば、オフィスに限らず、どこでも仕事ができそうだ。

 最近は、会社から仕事用のスマホが支給されることも多い。仕事用に支給されるスマホは、自由にアプリも入れられず、限定した用途で使うよう、決められている場合が多いだろう。仕事専用のスマホが使える反面、自分のスマホと合わせて2台の端末を持ち歩いたり管理しなくてはならない、新たに仕事用スマホの使い方を覚えなければならないなど、大変さもある。

 そうして専用の端末が用意される場合もあるが、最近よく言われているのが、個人所有の端末を業務でも使う「BYOD」(Bring your own device)というスタイル。これだと、普段使っている端末ゆえに使い勝手に戸惑わない、端末の管理が1台で済むなどの利点がある。会社側でも人数分の端末を用意しなくて済む。

 ある程度の規模の企業や組織でBYODを導入するときは、セキュリティや使い勝手、公私の費用分計など、さまざまな問題をクリアしなくてはならない。BYOD向けのソフトやソリューションを利用するのが一般的だ。

 そのあたりは筆者も、いくつか記事に書いていたりもする(例えばこちら)。

筆者の「BYOD」事情、セキュリティや費用分計など各種問題への対策

 ところで、筆者は個人事業主という立場である。自営業や小規模な業務形態にありがちだが、私用端末と業務端末を分けず、同じスマホで賄っている。これもある意味「BYOD」ともいえる。今のところ上記のようなBYOD用のサービスやソリューションは利用していないが、小規模用のサービスは将来導入したいと思っている。