筆者は、年をとってすっかり忘れっぽくなった「おかん」(母、筆者のごく近所で1人暮らし)のサポートを、主に携帯電話で行っている。これは、このコラムで何回か書いた。もちろん、家が近くなので直接出向いたり、先日から設置した「見守りカメラ」で状況を確認したり、などもしているが、用事を忘れたり、外出用にヘルパーさんがそろえてくれた荷物を崩してしまったりなど、トンチンカンなことばかり行いがちなおかんには、筆者の頻繁な電話でのサポートが必要なのだ。

テンキー付きの2つ折りスマホが発売されると聞いて

 母との電話の通話料は、キャリアの家族通話を利用しているので、基本的に話し放題。これが通常の携帯電話料金だと、数万円にも及ぶ(月々の明細の参考料金から)。とはいえ、キャリアの契約は2年縛りなど気に入らない部分も多く、できればMVNOにシフトしたいと考えている筆者。最近ではMVNOでも各種「掛け放題」的なサービスも登場しつつあるから、できればそちらを使えれば、という思いもある。

 MVNO事業者のSIMカードを入れる機器としては、おかんでも簡単に使える「ガラケー」(従来型の携帯電話)的なものがいいのだが、ガラケーの位置情報サービスはあまり正確ではない。やはりいつでもおおよそ位置が分かるスマホがよい。というわけで、おかんにも簡単に使えるスマホで、ガラケー的に使えるものはないかと、筆者は考えていた。

 そんなときに、プラスワン・マーケティングのFREETELブランドからキーパッド付きの2つ折りスマホが発売されると聞いて、筆者は早速(自腹で)予約した。プレスリリースなどから、Androidベースで、2つ折りを開くとキーパッドと画面が表示され、閉じると画面裏にもう1つ画面があって、そこにAndroidのホーム画面が表示されるという、ユニークな仕様である。

図1 ユニークな、キーパッド付きの2つ折りスマホ「MUSASHI」の商品ページ
図1 ユニークな、キーパッド付きの2つ折りスマホ「MUSASHI」の商品ページ
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 しかも、2画面を切り替えるギミックが搭載されているなど、手間やお金がかかっていて高価になりそうな端末なのに、価格は約2万5000円と格安の部類に入る。これは期待できそう、と、筆者は思った。