私たちは普段パソコンを使っていろいろなファイルを扱っています。WordやExcelで作成した書類をはじめ、デジカメで撮影した画像、Webブラウザーで見るWebページ、あらゆるファイルがPCの中では0と1の組み合わせで表現されています。そして、0と1で表現するデジタルデータは、通常4個を一組として利用します。0000、0001、0010、0011、0100のようにして数えていくと、16通りのデータを表現することができます。それで、コンピューターの世界では、16進数法が一般的に使われています。16進数法では、5、6、7、8、9と数えて10ではなくて、A、B、C、D、E、Fと数えていきます(詳しくは表1を参照)。
2進法 | 16進法 | 10進法 |
---|---|---|
0000 | 0 | 0 |
0001 | 1 | 1 |
0010 | 2 | 2 |
0011 | 3 | 3 |
0100 | 4 | 4 |
0101 | 5 | 5 |
0110 | 6 | 6 |
0111 | 7 | 7 |
1000 | 8 | 8 |
1001 | 9 | 9 |
1010 | A | 10 |
1011 | B | 11 |
1100 | C | 12 |
1101 | D | 13 |
1110 | E | 14 |
1111 | F | 15 |
ここで、0と1の組み合わせ4つを4ビットと数えます。もし、その2倍の8つであれば、8ビットです。そして、8ビットあれば、256通りのデータを表現できます。例えば2進数の「01111101」は、16進数の7Dであり、これを私たちが普段使っている10進数にすると、125となります。
2進数 | 16進数 | 10進数 |
---|---|---|
01111101 | 0x7D | 125 |
10101010 | 0xAA | 170 |
11111111 | 0xFF | 255 |
ちなみに、最近では、こうしたコンピューターの基礎的な知識は、高校の「情報」の授業で教えてもらえるそうです。8ビットマシン全盛だった筆者の学生時代には、情報の授業などなかったのですが、パソコン雑誌に基礎的な解説がよく載っていたので、いつの間にか理解できるようになっていました。