古い話で恐縮だが、パソコンが登場したころのソフトは10万円近いものが少なくなかった。今でも、「Microsoft Office」など3万円を超える人気ソフトもある。ところが、iOSのアプリはどれも激安だ。無料アプリが人気を集め、300円を超えると高いという印象になる。僕自身は、アプリに掛けるお金はなるべく惜しまないようにしている。レビューをするのが仕事なので惜しんでいられないし、そもそも、良いアプリは適切な対価を支払って使うことで、さらに良くなると信じているからだ。
今回取り上げる「OmniGraffle 2」は、なんと5000円という高価なアプリだ。しかも、アプリ内課金のPro版は99.98ドルとなっている。僕は前のバージョンを手に入れていたので、自動的にPro版が導入されてしまい、日本での課金価格が調べられなくなってしまったので、ドル建てであしからず。
どちらにしろ、iOS向けのアプリとしては相当に高いのだが、果たしてその価値はあるだろうか? 今回は、そんな観点から検証していきたいと思う。
アプリを起動すると、ファイルが並んだ画面になる。他のアプリ同様にファイルを管理する画面だ。サンプルとして提供されている画像は、目を見張るほどのものでもないが、iPadでここまでできるなら素晴らしいと思わせるには十分だ。
おおざっぱなヘルプは日本語化されているが、ビデオや説明の電子書籍、Webページの説明などはほぼ英語なのが残念だ。高価なアプリなのだから、サポートもしっかりとしてほしい。