平野所長(以下、平野):そういうことか。

直井研究員(以下、直井):何のことですか?

平野:いやね。倉田さんからのメールがね。

直井:さっき私も見ました。なぜか私もCCに入っていたので。

平野:直井さんをCCに入れる必要はないんだけど入っていたね。

直井:最初の打ち合わせで挨拶をしたので関係者だと思ったのではないでしょうか。

平野:初めて挨拶をしてから1カ月は経ったかな。いま、倉田さんとやり取りしている件に直井さんは直接関係がない。だから、私から倉田さんへメールを送るときは直井さんをCCには入れていない。だけど、倉田さんからの返信で直井さんをCCに入れてきた。それで、どうしてこのメールにだけ直井さんをCCに入れてきたのか気になってね。でも、分かったよ。

直井:謎が解けたんですか?

平野:まぁ、謎ではあったが意図が理解できた。倉田さんからのメールを見てごらん。

平野様

お世話になっております。
○○の倉田です。

このたびは製品○○をご検討くださり
ありがとうございます。

3月15日に使用開始でお見積もりをご用意しました。
期間限定で10パーセントオフキャンペーンを
実施しています。
3月中に申し込みを完了することが条件になります。

今回3月15日に使用開始予定でご相談いただいていますので
割引が適用されます。
お見積もりに入れておりますので添付にてご確認ください。

なお、今週は火曜日が午後から外出で、
木曜日は終日外出しています。
土曜日から来週月曜日は出張のため不在です。
来週は水曜日のみ終日外出しています。

よろしくお願いいたします。

倉田

直井:お見積もりを送ってくださったみたいですね。