直井研究員(以下、直井):所長〜。所長〜。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

平野所長(以下、平野):あけましておめでとう。直井さん、こちらこそよろしく。そして、「ビジネスメール事件簿」の読者のみなさん! 今年もよろしくお願いいたします。

直井:みなさん、よろしくお願いいたします。今年も所長と2人でメールについての疑問を解決していきます。

平野:今年もコミュニケーションが円滑になるようなメールのテクニックを公開する予定だ。みなさんのメールに費やす時間が2割から3割くらい減ったらうれしいね。直井さんの今年の抱負は何かな?

直井:今年こそ……所長の座を狙います!直井所長。そして、平野研究員。その布陣になれるように頑張ります!

平野:さすがに研究員にはなれないなぁ。ただ、その心意気だけは買わせてもらうよ。

直井:いくらで買ってもらえますか?

平野:まぁ……いいや。それにしても新年早々、実りのない会話だ。このような会話を続けていくと腹を立てる読者さんがいるかもしれない。自重してもらいたいね。

直井:実はこれ作戦なんです。

平野:ん? どういうこと。

直井:お正月に考えていたんですが、相手を怒らせる方法が分かれば、相手を怒らせるようなことはしなくなると思うんです。

平野:なるほどね。あえて私が気分を害するような発言をしたわけだ。相手の気分を害してしまう、相手を怒らせてしまう可能性のある悪い事例を考えて、そのようなメールを書いていないかチェックする。このアプローチはいいかもね。早速、始めようか。