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記者の眼 from ITpro

あの悪夢が再び?マクロウイルスの逆襲が始まった

勝村 幸博=日経NETWORK 2016/03/22 日経NETWORK

 10年以上前、世界中のインターネットユーザーを恐怖のどん底に陥れた「マクロウイルス(マクロ型不正プログラム)」が“復活”の兆しを見せている。一度は廃れたマクロウイルスだが、新たな手口により感染を拡大している。新手口の特徴は、「ユーザーをだましてマクロ機能を有効にさせること」。安全であることが確認できない文書ファイルについては、マクロ機能を安易に有効にしてはいけない。

メールサーバーを次々落とした「Melissa」

 マクロウイルスは、Microsoft Officeなどのマクロ機能を悪用するウイルス。文書ファイルを開くと悪質なマクロが動き出してメールで感染を広げたり、別のウイルスを実行したりする。

 以前からのパソコンユーザーならご存じのように、マクロウイルスの歴史は古い。1995年に出現した「Concept(コンセプト)」が、史上初のマクロウイルスとされている。ConceptはWord文書に感染するウイルス。Word文書を介して感染を広げるだけだったので、文字通り、マクロウイルスの「コンセプト(概念)」を示しただけだった。

 Conceptの出現は衝撃的だった。「ウイルスは実行形式ファイルのみに感染して、文書ファイルなどのデータファイルには感染しない」という、それまでの常識が破られたからだ。このため、マクロウイルスに感染するパソコンが続出。多大な被害をもたらした。

 数あるマクロウイルスの中でも、1999年に出現した「Melissa(メリッサ)」は世界中を混乱に陥れた。Melissaの特徴は、メールを使って感染を広げること。Wordと同じパソコンにインストールされているOutlookを使って、Melissa感染ファイルを添付したメールを大量に送信する。

Word文書に感染するマクロウイルス「Melissa(メリッサ)」が送信したウイルス添付メールの例
(出所:トレンドマイクロ)
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