ちょっと凝った表を作成したいときに

 シンプル機能のExcel for iPadで、これまたシンプルな表を作成する。コンセプトとしては分かりやすくて非常によい。とはいえ、場合によってはちょっと凝った表が作りたくなるときもある。

 「もちろん見栄えがいいのに越したことはないからな」

 そうだな。で、今回は従来Excel for iPadだけで作ってきたシンプルな表を、これまたExcel for iPadだけで見栄えの良い表に仕上げたいと思う。

 ということで、まずは図6-1を見てもらいたい。これは前回使用したシンプルな表なのだが、これを素材に演出のいろはを解説したいと思う。

表演出の基本は見出しの装飾
表演出の基本は見出しの装飾
図6-1 表の見出しを選択して「ホーム」タブの「セルのスタイル」から好みのスタイルを選択する
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 表を演出する基本は、やはり表見出しを目立たせることだろう。最も安易な方法は、表見出しに当たるA1:E1を選択して色付けすることだ(同図6-1)。範囲を選択したあと「ホーム」タブの「セルのスタイル」でお好みのスタイルを選べばよい。これが一番手っ取り早い演出方法だろう。

 「ま、確かにさっきよかおしゃれ感は出た。しかし、もうちょっと凝ってもいいんじゃないか」

 ふむ、そうした意見が出てくると思ったよ。そもそも表の演出はやり出すときりがない。だから今のように、特定の行やセルを演出しているとどうしても時間がかかる。そこで利用するのが「テーブル」機能だ。