書類の保存先はオンラインストレージとiPad内

 前回はExcel for iPadだけで表を作成し、作った表を保存するところまで話をした。ここでしっかりと理解しておきたいのが書類の保存についてだ。

 「おい。いまどき書類の保存など、小学生でも知ってるぞ」

 うーん、確かにそうかもしれん。しかしOffice for iPadは保存や書類を開く際に、独特のクセがある。クセの張本人がオンラインストレージの存在にほかならない。ときにキミは、オンラインストレージを使いこなしているのかい?

 「もちろん。オレの場合頻繁に使うのはDropDriveだな」

──DropDriveって、Dropboxのこと? それともOneDriveのことか?

 「うっ……。も、もちろんその両方じゃんか。ほ、ほら。略してDropDrive」

 ふん、よく言うよ。その動揺振りからすると、あんましオンラインストレージを使い倒していないようだな。ま、深く問い詰めるのはよそう。「Office 365 Solo」のライセンスを所有するOffice for iPadの場合、OneDriveのオンラインストレージが1TB付いてくることは前も書いた。

 ExcelをはじめとしたOffice for iPadでは、書類の保存先は大きく2種類ある。一つがオンラインストレージ、そしてもう一つがiPad本体だ。

 試しに新規書類を作成したあと、タイトルバーの左側にある「ファイル」ボタン(左から2番目のボタン)→「名前」で書類を保存する画面を開こう。「ファイル」の「自動保存」がオフの場合、「保存」ボタンを押す。また、「自動保存」がオンでも、最初の保存は手作業で実行しなければならない。画面を右にスライドすると「OneDrive - 個人用」のアイコンがあるはずだ(図4-1)。

新規に作成した書類を保存する
新規に作成した書類を保存する
図4-1 「ファイル」ボタン→「名前」で書類を保存する。「ファイル」の「自動保存」がオフの場合、「保存」をクリックする。ここでOneDriveなどの保存先を選ぶ
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