決まった内容をキーボードから入力するのは面倒!

 実は今回でOffice for iPadのExcel編は最終回となる。なんだか名残が惜しいような気がするなぁ。

 「って、何一人で感慨にふけってんだ。それよか、前回の約束はどうした。Excel for iPadの入力作業を簡略化するという話だったろ」

 分かってるって。その話がExcel編打ち止めにちょうどふさわしかろう。本連載はOffice for iPadだけで仕事することをテーマにしている。しかしOffice for iPadだけでなくデスクトップ版Officeと連携した方が、作業がより効率的になることもある。実はExcel for iPadにおける入力作業の簡略化は、デスクトップ版Excelとの連携に大いに関係があるのだ。

 では前回利用したブックを見てもらいたい(図14-1)。こちらはテーブル機能を利用した販売ログの管理だった。つぶやき三四郎くん、キミが面倒だといったのは、いちいち日付や名前、商品名をキーボードから入力しなければならない、という点だったな。

あらかじめ入力データの内容が決まっている
あらかじめ入力データの内容が決まっている
図14-1 ここで扱っているテーブルの場合、多くの列であらかじめ入力するデータが決まっている。これをメニューなどから選べると入力が断然しやすくなるだろう
[画像のクリックで拡大表示]

 「そうだ。いずれの項目も入力内容が限られているではないか。ならばメニューとかから入力できれば、モバイル環境では非常に有り難い」

 おっ、メニューから入力か。まさに予定調和的な指摘、感謝するよ。ほら、Excelにはドロップダウンリストっていう機能があるじゃないか。セルの横にボタンが現れて、これをクリックするとデータが一覧で表示されるやつだ。このドロップダウンリスト機能が図14-1のテーブルにも付いていたら、とっても便利だろう。