まずはOffice for iPadの使用条件の確認から
「ふふふ。私が誰だか分かるかな?」
おい、つぶやき三四郎。なんでキミがここにいるんだよ。
「おや、そこにいたのか。いやなにね、オレに断りもなく『Excelグラフのツボはここを押さえなさい』の連載が突然終了し、一体全体何が起こったのかと思い、読者を装ってPC Online編集部に探りを入れたのよ。
そうしたら、I記者って人が対応に出て、今回新たに『タブレットだけで仕事するOffice for iPad大活用』の連載が始まるって教えてくれたわけ。そしたら著者はオマエだっていうじゃんか。んじゃ、オレが登場せんわけにはいかんだろう。だからここにいるわけだ。分かったかな」
ちぇっ。情報が漏れてたのかよ。今回はキミには内緒の連載にしようと思っていたのに……。
「甘い。ま、文句があるならI記者に言え。それよか、ほら、とっとと本題に入れ」
って、なんでいちいちキミが指示するんだ。言われなくても本題に入るよ。えーっと、今回の連載の趣旨は、2014年11月に米マイクロソフト(MS)が満を持して日本のユーザー向けにもリリースしたOffice for iPadの活用方法を徹底的に解説するのが眼目だ。ちなみにキミはもう使ってるのか。
「いや、まだだ。オマエの解説を参考に、使うかどうかを検討しよう」
ちぇっ。それじゃこの連載に登場する意味、ないじゃないか。ま、キミのことは放っておいて、まずはOffice for iPadの概要から話を進めよう。このOffice for iPadが画期的なのは無料で利用できるiPad向けアプリだということだ。もちろんiPadだけでなく、iPhoneやAndroid端末向けにも無料版Officeが配布されている。
「マイクロソフトの基幹ソフトだろ。MSも太っ腹だな」
ほんとだな。しかし利用者にとっては大歓迎だよ。ただし、使用に当たっては条件がある。まずはその点を確認しておこう(図1)。