米グーグルが発売したメディアストリーミング端末。スマートフォンのアプリと連動して、クラウド上の動画や音楽、ゲーム、写真などを、Chromecastを接続したテレビで視聴できる。

 「Chromecast」をテレビに接続すると、スマートフォンのアプリを使って、写真や動画配信サービスで提供している動画、音楽などのコンテンツをテレビの大きな画面で視聴できる。家電製品とネット上のコンテンツの橋渡し役となる製品だ。IEEE 802.11ac(2.4GHz/5GHz)に対応しており、無線でスマホやインターネットと接続し、操作する。

 「YouTube」や「Netflix」などのChromecast対応アプリを使う場合、スマホは操作用のリモコンとして動作する。スマホから再生するコンテンツを指示すると、Chromecastにスマホ内のコンテンツを転送して表示するのではなく、Chromecast自体がインターネットやクラウド上にあるコンテンツを読み込んで再生する。そのためスマホの処理能力にかかわらず、高解像度の動画や画像をスムーズにテレビに表示できる。

 また、スマホやパソコンで利用中の画面をミラーリングしてテレビに拡大表示する機能も備えている。この機能を使って、大きな画面で多人数にアプリの操作説明をしたり、Chromecast非対応のアプリをテレビ画面に表示して皆で楽しんだり、テレビにプレゼンテーション資料を表示させたりできる。

 Chromecastは今回の製品が2世代目となる。スティック型の本体にHDMI端子が直付けされていた初代モデルに対して、円盤形の本体から柔らかいHDMIケーブルが飛び出す形状に大きく変化した。その結果、初代モデルよりもテレビとの接続部分でほかのケーブルや端末と干渉しにくいデザインになっている。

 テレビ接続用のChromecastのほかに、オーディオ機器への音声転送に特化した「Chromecast Audio」も同時に発売された。

Chromecast本体。HDMI端子から本体を離して設置できるので、ほかのHDMI接続機器との干渉が少なく設置しやすい。電源は本体写真下部のUSB端子から供給する
Chromecast本体。HDMI端子から本体を離して設置できるので、ほかのHDMI接続機器との干渉が少なく設置しやすい。電源は本体写真下部のUSB端子から供給する
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