7つ道具とはいえ、人により既に持ち歩いているものもあれば、必要をあまり感じられないものもある。筆者の場合、USBメモリーやSDカード、短いUSBケーブルは、左の小さな革のケースに入れて、残り、手帳とペン以外は後に見えるグレーのポーチに入れてカバンに入れている。
7つ道具とはいえ、人により既に持ち歩いているものもあれば、必要をあまり感じられないものもある。筆者の場合、USBメモリーやSDカード、短いUSBケーブルは、左の小さな革のケースに入れて、残り、手帳とペン以外は後に見えるグレーのポーチに入れてカバンに入れている。
[画像のクリックで拡大表示]

 筆者が子供の頃、学校の図書館には、江戸川乱歩の子供向け探偵小説の本があり、その中に登場する「小林少年」は、七つ道具を持ち歩いていて、これを使って危機を乗り切っていきました。かなり子供心に訴えるものがあり、筆者も勝手に七つ道具を作って習字セットの入れ物に入れて持ち歩いてみました。もっとも、普通の子供は怪人二十面相に捕まったりはしないので、使う機会もないし、持ち歩いているのは懐中電灯みたいな普通の家にあるものだけなので、たとえ捕まったとしても、どうにもなるものでもなかったのですが。

 さて、モバイル機器を持ち歩くようになると、必然的にそれに付随する機器やアクセサリーなども持ち歩くことになります。何でも持ち歩けば便利なのでしょうが、持ち歩くものの数が増えるほど重量が増し、カバンが重くなってしまいます。最近では、タイヤの付いた俗にキャリーと呼ばれるカバンをゴロゴロひいている人もいますが、階段の上り下りや、水たまりや泥道に弱いこと、混雑したときに足を引っかける人もいることから、筆者は海外に取材に出掛けるときぐらいにしか使っていません。何よりもカバン自体が大きく重くなってしまうのが面倒です。

 そうなると、持ち歩く機器を絞り込まねばなりません。どんな機器も「あったら便利」だし、数年に一回ぐらいは、役に立つこともあるのですが、そのために毎日重いカバンを持ち歩くのはどうかと思います。そこで、今回は、モバイルで持ち歩くべきものを考えてみることにしました。

 タイトルには、七つ道具としましたが、実際には、7つ以上あります。というのは、日帰りなのか数日にわたる外出なのか、近所なのか国内なのか、海外なのかといった行き先などにより、持ち歩くべきものが違ってくるからです。また、国内の出張では、通勤と違うカバンを持っていくことがあるように外出によって、カバンなどの装備も違って来ます。なので、7つの固定したものに限定することは困難です。なお、モバイル利用ということで、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器自体やデジカメ、ICレコーダーは、今回は含めないことにします。