みなさん、モバイルしていますか? スマートフォン市場は、AppleのiOSと、GoogleのAndroid OSを搭載したスマートフォンに占有されている状態ですが、各社からスマートフォンOSがリリースされています。その中でも、日本市場に鳴り物入りで登場したOSが、マイクロソフトのWindows Phoneです。

 Windows Phoneの歴史をたどると、その始まりは1997年に日本市場に登場したPDA(パーソナルデジタルアシスタント)のOSであるWindows CEです。当初は、ミニキーボード搭載端末に使われていましたが、その後、スタイラスペンに対応したWindows Mobileへと変わっていきます。そして、2005年にウィルコムから発売された「W-ZERO3」から、通話通信機能を内蔵したスマートフォンとなりました。

 Windows Mobileは、携帯電話市場で、PC並みのスペックを求める一部のユーザーに受け入れられましたが、携帯市場を脅かす存在にはなれませんでした。

 その後、2007年の「iPhone 3G」、2008年の「HT-03A」の発売以降、スマートフォン市場が急速に広がり、携帯電話市場をしのぐようになってきたのです。

 スマートフォン市場を占有されてしまったWindows Mobileは、大きな勝負に出ました。今までのアプリケーションの資産を捨てて、新しいOS、Windows Phoneをリリースしたのです。日本市場では、2011年8月にauから「IS12T」が発売になりました(写真1)。

写真1●2011年8月にauから発売された「IS12T」
写真1●2011年8月にauから発売された「IS12T」
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