みなさん、モバイルしていますか? 毎日楽しく、スマートフォンやタブレットを活用しているのですが、それと同じくらい活用している機器があります。ミラーレス一眼です。

 モバイル歴は長いのですが、カメラ歴はここ数年ほどです。近年のクラシックカメラブームやライカブームを経験せずに、数年前に生まれた子供のために中古のコニカミノルタのデジタル一眼レフ「αSweet DIGITAL」を入手したのがきっかけでした。子供の写真を撮るためだけだったので、レンズマウントやメーカーの知識もなく、選んでしまいました。その後、レンズ交換の楽しさを知り、ズームレンズから単焦点へ、そして、αマウントの最新機種を買い替える、という一般的なカメラユーザーの道を進みました。

 そんな子供撮影目的のサンデーカメラマンが、大きく方向転換したの が、2013年11月に発売されたソニーの「α7」です。フルサイズのミラーレス一眼という「α7」を入手した同じタイミングで、自宅から父の遺品のニコンのレンズが大量に発見されました。マウントアダプターという周辺機器を知り、ソニーの「α7」で、ニコンのレンズを活用し始めて、“レンズ沼”への道が開けました。カメラとレンズを様々な組み合わせで利用でき、それぞれの撮影した写真の特徴を楽しむようになってきて、いろいろなカメラやレンズを入手するようになってしまったのです。

 こんなモバイルとカメラにはまっているユーザーにとって、非常に興味深いカメラが発表されました。オリンパスの「OLYMPUS AIR A01」です。「OLYMPUS AIR A01」は、カメラとしては、特殊な形状で、円筒型になっています。カメラに必需品であるビューファインダーがありません。撮影データはスマートフォン経由で確認します。スマートフォンとの連携が前提とされたカメラ「OLYMPUS AIR A01」は、ミラーレス一眼の高画質を利用したいモバイルユーザーにとって、新しいスタイルの一つとなるでしょう。

 さらに、「OLYMPUS AIR A01」は、マイクロフォーサーズのレンズマウントを採用しています。他社製のレンズを活用したいユーザーにとって、マイクロフォーサーズ は、フランジバックが理想的に短かいため、多数のマウントアダプターが存在するマウントです。あらゆるレンズを楽しむことができるマイクロフォーサーズで、「OLYMPUS AIR A01」のような小さなカメラが登場したことは、コンパクトなボディに各社のレンズを付けて撮影するという、新しい楽しみ方を提供してくれます。通勤、通学のときに、資料やノートパソコンなどで膨らんだかばんにミラーレス一眼を入れるのはなかなか大変ではありますが、「OLYMPUS AIR A01」なら気軽に入れることができます。モバイルとカメラ撮影を日常的に楽しむことができる理想のシステムです。

 「OLYMPUS AIR A01」は、スマートフォンとの連携にBluetoothとWi-Fiを利用します。スマートフォンの画面上に、リアルタイムで撮影画像が表示されて、ファインダーの代わりに利用ができます。さらに、スマートフォンと連携するメリットとして、8種類のアプリがiOSとAndroid OS用に用意されていて、様々な効果を楽しめます。そして、撮影したデータは、スマートフォン経由で、ソーシャルネットワークサービスなどに公開できます。

 今回、オリンパスから発売前の「OLYMPUS AIR A01」をお借りしましたので、写真で紹介します。なお、実際に発売される製品と違う可能性がありますので、ご了承ください。

「OLYMPUS AIR A01」。オリンパス製のレンズ「BCL-0980」を付けた例。
「OLYMPUS AIR A01」。オリンパス製のレンズ「BCL-0980」を付けた例。
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本体後ろに、スマートフォンをマウントできるアダプターが付属しています。
本体後ろに、スマートフォンをマウントできるアダプターが付属しています。
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