旅行先で、無料だがセキュリティ対策が不十分な無線LAN環境を、盗聴されないか不安に思いつつも利用したことはないだろうか。あるいは渡航先が海外であれば、「普段から見ているWebサイトが、国内からの利用限定だったため見られなかった」という悔しい思いをした人がいるかもしれない(図1)。

 こうした不安や不満を取り除く手段の1つとして、セキュリティ事業者などが個人向けにVPN(Virtual Private Network)という通信手段を提供するサービスが増えている。その仕組みと使い勝手、サービス内容の違いを紹介しよう。

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図1 個人向けVPNサービスの主な用途は、「通信経路上の危険な場所から送受信データを保護する」「地理的なアクセス制限を回避する」の2点
図1 個人向けVPNサービスの主な用途は、「通信経路上の危険な場所から送受信データを保護する」「地理的なアクセス制限を回避する」の2点
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