ビジネスの現場で高いシェアを持つマイクロソフトのWindowsは、多くの企業にとって事業の継続に不可欠なツールとなっている。早々に置き換えることは難しく、Windowsが急激に衰退するとは考えにくい。

 とはいえ、iOSやAndroidのスマートフォンやタブレットが業務用途に浸透していく中で、Windowsパソコンがこのまま安泰とはいえない。

 マイクロソフトにとって懸念点の一つは、タブレットとの融合を目指した最新OSであるWindows 8/8.1の普及が遅れていること。調査会社米ネット・アプリケーションズの統計によると、Windows 8の登場から1年以上が経過した現在でも、8/8.1ユーザーの比率は10.68%にすぎない(図1)。マイクロソフトは、Windows 8の操作性に大幅な変更を加え、タッチ操作に最適化したスタート画面を追加した。ただ、こうした操作性の変更点に対し、違和感や戸惑いを感じているユーザーは多い。

●パソコンOSの最新版「Windows 8」の普及はまだこれから
図1 2014年2月の世界パソコンユーザーによるWebサイトアクセスに利用しているパソコンOSの割合。Windows 8と8.1を合計すると10.68%にとどまっている
図1 2014年2月の世界パソコンユーザーによるWebサイトアクセスに利用しているパソコンOSの割合。Windows 8と8.1を合計すると10.68%にとどまっている
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