生鮮食品が数時間で届く「ネットスーパー」
ネットスーパーでは、サービス提供で先行したイトーヨーカ堂やイオンなど、既存の店舗にある商品から店員が集めて届ける「店舗配送型」のサービスが主流だ(図1)。このタイプだと、普段店頭で見慣れた商品が届くという安心感がある。ただし、店舗でよく売れた日は欠品が生じる可能性がある。
センター型で欠品を防ぐ
そこで、在庫を安定して確保するために、店舗とは別に専用の配送センターを設けたのがサミットネットスーパーのサービスだ。住友商事が中心となって、2009年からこうした「センター配送型」に移行した。ただし、店舗配送型サービスがほぼ全国に展開しているのに対して、まだ東京都と神奈川県の一部でしか利用できない(表1)。これは、設備投資のコストが大きいためだが、今後のネットスーパーの利用拡大にも対応できるサービスとして、エリアの拡張を目指している。
ネットスーパーの使い方は事業者が異なってもほぼ同じだ(図2)。最初に配送日時を選び、買いたい品物を選んで買い物カゴ(カート)に入れていく。商品を追加するたびに合計額が自動的に計算されるので、会計を管理しやすい。最後に配送日時の再確認があり、決済方法を選ぶ。
イオンの場合は、Webサイトで生鮮食品の産地を「○○県などの国内産」と表記している。それ以上の情報が欲しい場合は、備考欄にそう書いておくと、配送前に電話で連絡をもらえる。イオンのサービスは配送料が105円と最も安い。このため、細かい買い物にも使いやすい。