原子力安全基盤機構のPCがウイルス感染で外部と通信

 原子力安全基盤機構(JNES)は2012年5月2日、5台のパソコンがウイルスに感染したことが原因で、インターネットを経由し外部サイトと通信した可能性があるとPDF文書で発表した。内部資料の流出などは確認されていない。機構では今後、外部専門家と共同で調査や対策を進めるとしているが、現時点で発表はない。

 報道によると、5月1日の夕方、機構の通信を監視している専門機関からの通知を受けて判明した。ウイルスに感染したのは、原子力施設の耐震性などを担当する職員らのパソコン5台で、これらには職員が作成した文書が保存されていた。ウイルスによる外部との通信は4月から行われていた。米国に設置されたサーバーとの間で計約1000回の通信を繰り返した形跡がある。

楽天銀行をかたるフィッシングメールが出回る

 フィッシング対策協議会は2012年5月10日、楽天銀行をかたるフィッシングメールが出回っていると注意を促した。フィッシングメールには、楽天銀行をかたるフィッシングサイトへのリンクが含まれている。なお、10日15時の時点で該当サイトは停止されているとのことだ。

 類似のフィッシングが発生する可能性もあり、フィッシング対策協議会は疑わしいメールに含まれているリンクからサイトにログインしないよう注意を呼びかけている。

 楽天側でも利用者が被害に遭わないように、詳しい対策事項をまとめた「フィッシング詐欺に関するご注意」を公開している。

Twitterアカウント流出騒ぎは利用者に影響なし

 Twitterのアカウントと見られる情報5万件以上が2012年5月7日、テキスト形式の文書を共有するサイトPastebinに匿名者によって掲載された。この問題を検証したTwitterは5月10日、情報はTwitterからの情報流出はなかったと発表した。

 当初流出したと見られた情報の大半は、Twitterの発表によると、スパムなど迷惑情報を配布するためのもので、普通にTwitterを利用しているユーザーには影響がなく、またアカウントと見られた情報はすでにリセットされているとのことだ。これらの情報がどこからPastebinに掲載されたかついてTwitterは言及していない。

 今回の騒動をきっかけにTwitterの運営からは、ユーザーに対して再度アカウント管理の基本を伝えるともとに、同社でもアカウント管理を厳格にしていくことを強調した。