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大谷 和利=テクノロジーライター 2011/12/09 日経パソコン

新生アップルのシンボルとなったiMac

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 ジョブズが、アップルに特別顧問として復帰したのは、1996年の暮れ。復帰までのユーザー数とブランド認知度を、それ以降のものと比べてみれば、比べものにならないほど後者の方が多い。例えば、初期のアップルの大ヒット作となった「Apple ?」は、1977年から1993年まで16 年間にわたって生産が行われ、累計500万台を売り上げたが、現在のiPhoneのひと月の販売台数にも及ばないのだ。

 アップル製品がこれほどポピュラーになった今、大多数の消費者の記憶の中にある最初のジョブズ作品は、1998年に誕生した初代iMacだろう。

 アップルに戻ったジョブズは、まず社内にどのようなプロジェクトが存在し、利用できるリソースがどの程度存在しているのかを把握していった。その際に彼は、前CEO(最高経営責任者)のギル・アメリオのときにデザイン部門が提案しながらも大胆すぎるとして却下された1つのモックアップに出合う。それが初代iMac の原型である。ジョブズは、そのモックアップを抱えて関係部門を回り、製品化に向けてデザインの細部や内部仕様を煮詰めていった。

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 iMac のテーマは、ビジネスマシンをそのままホームコンピューターに転用したような製品からの脱却にあった。フォルムもカラーも従来にない斬新なものが採用され、全体形は子供でもスケッチできるほど単純で、宙に浮いているかのような浮遊感がある。さらに上部に設けられたハンドルにより、家の中での場所替えも簡単だった。

 その後、カラーバリエーション展開や首振り式の液晶画面採用などを経て、ディスプレイの中に本体基板を内蔵し、画面だけがそこに存在しているかに思えるミニマルなデザインへと切り替えられた。このスタイルは現行機にも受け継がれ、シンプルだがスクリーンサイズの大小にかかわらず統一的なイメージを打ち出すことに成功している。

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「iMac」は、ジョブズが理想とするオールインワン筐体を時代に合わせて進化させてきた製品だ。当初、ツートンデザインだった筐体は、キャンディを思わせるカラーバリエーションや大胆な花柄などを試みてコンピューターの常識を次々に覆した。液晶ディスプレイを採用した「iMac G4」では、画面と本体を可動式のステンレスアームでつないだデザインが話題となる。2004 年以降は、さらなる大画面化を図り、ディスプレイの中に本体基板を収めてアルミ製スタンドで支える構造を採用した。

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