ノートは2年連続でパナソニック、デスクトップは4年連続でエプソンダイレクトが1位──。第4回となる本調査で、昨年の上位メーカーが安定した支持を得ていることが浮き彫りとなった。機能、使い勝手、サポートと何が満足度を決定付けているのか。ユーザーの生の声を分析した。
「15.6型液晶を搭載したOffice付きのノートパソコンが10万円」。量販店のパソコン売り場やWebサイトを見ると、数年前には考えられなかったほど低価格になったパソコンが並んでいる。パソコンは家電のようにコモディティ(日用品)化した製品といわれ、ここ数年でさらなる低価格化が進んでいる。
だからといって、仕様と価格だけを指標としてパソコンを選ぶことができるだろうか。我々の仕事の生産性や生活の快適さに直結すると考えれば、使い勝手や信頼性に劣る製品は避けたいものだ。
機能や価格だけでなく、使い勝手、デザイン、サポートなどを含めて総合的に優れた製品を提供しているメーカーはどこか。これを見極めるため、日経パソコンではユーザーに対するアンケート調査を実施した。
調査の対象は過去3年間にパソコンを購入したユーザー。パソコンの性能・機能、操作性・使い勝手、デザイン、サポートなどの評価を聞き、最後に総合の満足度を聞いた。
結果は図1、図2の通り。ノートパソコン部門では、パナソニックが1位となった。同社のLet's noteシリーズは堅ろう性に優れ、軽量で、バッテリー駆動時間が長いことからモバイル用途を重視するユーザーの評価を得た。サポートでも電話が丁寧だという声が集まっている。
2位はレノボ・ジャパン。キーボードの操作性が高く、堅ろう性に優れるThinkPadシリーズを評価するユーザーが多かったほか、低価格モデルのコストパフォーマンスが支持を得た。3位は台湾アスーステック・コンピューター。5万円前後のネットブック「EeePC」のコストパフォーマンスが評価された。