ソニーの「VBD-MA1」は、ソニー製のビデオカメラやデジタルカメラで撮影したり、メモリーカードに格納したりしてある映像や静止画を、ブルーレイディスク(BD)、DVDメディアに記録できる「ブルーレイディスク/DVDライター(以下BDライター)」だ。デジタルカメラなどを接続すれば、パソコンを使わずにBDやDVDに映像を記録できる。またパソコンとUSB接続することで、BDドライブとしても利用できる。1台で多様に使えるユニークな製品だ。

ソニーの「VBD-MA1」
ソニーの「VBD-MA1」
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 本体サイズは、BDソフトのトールケースに近く、厚みは42.6mmになっている。初期のポータブル型CDプレーヤーを思わせるサイズだ。外部機器との接続用にUSBタイプA(ムービー接続用)、USBタイプB(パソコン接続用)、DV端子、コンポジット端子の音声、映像入力が用意されている。その他に、ソニー製以外のビデオカメラやデジタルカメラとデータをやり取りするためのSDカード/メモリースティックカード共用スロットもある。

本体はほぼBDやDVDのトールケースサイズ。機能を考えればコンパクトだ
本体はほぼBDやDVDのトールケースサイズ。機能を考えればコンパクトだ
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左からDV端子、ビデオカメラやデジカメ接続用のUSBタイプA、パソコン接続用のUSBタイプBだ
左からDV端子、ビデオカメラやデジカメ接続用のUSBタイプA、パソコン接続用のUSBタイプBだ
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VHSビデオやレーザーディスクデッキの接続に使えるコンポジット端子の音声、映像入力もある。VHSビデオやHi8ビデオのBD/DVD化にも使える
VHSビデオやレーザーディスクデッキの接続に使えるコンポジット端子の音声、映像入力もある。VHSビデオやHi8ビデオのBD/DVD化にも使える
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外部入力を使ってダビングする場合は画質指定も可能だ
外部入力を使ってダビングする場合は画質指定も可能だ
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 最近では一眼レフだけでなく、コンパクトカメラでも1000万画素を超える高画質機が当たり前になっている。さらにハイビジョン撮影も可能になった。それにともない、データ容量はふくれあがるばかりで、そのバックアップに4.7GBのDVDでは、不足を感じることが増えた。片面25GB、両面50GBのBDメディアなら、これら大容量データの保存に適している。

 VBD-MA1は操作も比較的簡単なので、パソコン操作が苦手な人でも手軽にデジカメやムービーのバックアップができるので重宝しそうだ。それだけでなく、パソコンを占拠している、データをまとめてバックアップできるのにも使える。

 最新のムービーだけでなくDV端子も備えているので、手持ちのホームムービーを本機だけで各種ディスクにダビングできるのはありがたい。赤、白、黄色のコンポジット端子を使えば、VHSビデオのバックアップもできる。実売予想価格は2万9800円だが、活用の幅を考えれば、かなり値ごろだと感じた。8月5日から発売を開始する予定だ。