個性的な製品を次々とラインアップするASUSからクールなデザインのノートパソコン「G53Jw」が登場した。同社の製品ラインアップの中では「Republic of Gamers」というゲーム向けブランドに位置付けられており、強力なグラフィックスに3D機能とエンターテインメント装備が充実している。一方、ステルスデザインと銘打ったボディーはマットブラックで統一され、従来のようなゲーム向けマシンらしい派手さはない。今回はこの個性的なマシンを細部まで見ていきたい。

15.6型液晶搭載のG53Jw-IX005V。「NVIDIA 3D Vision」対応で価格は14万9800円
15.6型液晶搭載のG53Jw-IX005V。「NVIDIA 3D Vision」対応で価格は14万9800円
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 まずは外観から見ていきたい。ボディーは「ステルスデザイン」というステルス戦闘機からインスパイアされた独特なデザインを採用している。艶のないマットブラックの塗装、エッジの効いた多面体形状、背面に開いた横長の通気口。こういったところは米ロッキード・マーティンのステルス戦闘機「F-117」を意識したと思われる。

背面から見るとF-117戦闘機のような印象を受ける
背面から見るとF-117戦闘機のような印象を受ける
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 実際のステルス戦闘機は「レーダーに察知されない」「夜間に目視しにくい」など実用的な要請を受けてデザインされたものだが、本機のデザインはどうか。まず艶のないマットブラックという色だが、室内照明を反射しないという意味では大きな利点と言える。特に液晶ベゼルが目立たないことで、ゲームや映画の画面に集中できるのもうれしいところだ。背面の左右に配置されたエンジン噴射口のような穴は、実際に排気口となっている。左右それぞれに冷却ファンが搭載されており、本体内で発生した熱を強力に排気する機構である。

背面。左右に開いた排気口は冷却ファンを搭載し、本体の熱を効率的に排気する
背面。左右に開いた排気口は冷却ファンを搭載し、本体の熱を効率的に排気する
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 側面から見ると先端に向けて細くなっているが、こちらも実用面を意識したところだ。キーボード、パームレスト共に約5度の傾斜がかかっており、長時間操作しても疲れにくい。ただ単に戦闘機をまねた「尖ったデザイン」ではなく、人間工学に基づいた使いやすい「実用デザイン」なのである。

側面から見るとキーボードに傾斜がかかっており、入力操作は快適
側面から見るとキーボードに傾斜がかかっており、入力操作は快適
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背面もステルスらしいデザイン。ネジ穴がないのも特徴
背面もステルスらしいデザイン。ネジ穴がないのも特徴
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