インターネットには有用な情報が豊富にある一方で、自分が見たくない情報や、子どもや家族に見せたくない情報もあふれている。そういった情報へのアクセスを防ぐには、「URLフィルタリング」を実現するソフトやサービスが有用だ。見せたくない(見たくない)情報の種類を指定しておけば、そういった情報が記載されているWebサイトへのアクセスを自動的にブロックしてくれる。
URLフィルタリングはどのように実現されているのだろうか。業界大手のネットスターに、その舞台裏を取材した。
URLフィルタリングの仕組みは、それほど複雑ではない(図1)。パソコンやルーターなどにインストールした専用ソフトは、ユーザーがWebページにアクセスしようとすると、そのURLを取得。フィルタリングソフトメーカーなどが提供するURLデータベースと照合する。
URLデータベースには、ある特定のWebページ(URL)に、どのような種類の情報が含まれているのかを示す対応表が記載されている。情報の種類は「カテゴリー」などと呼ばれる(表1)。
フィルタリングソフトは、URLデータベースとの照合により、アクセスしようとしているWebページのカテゴリーを判定。そのカテゴリーを、ユーザー(管理者)がフィルタリング対象にしている場合には、アクセスをブロックする。アクセス先URLのカテゴリーをフィルタリング対象にしていない場合、 URLがデータベースに含まれていない場合にはWebページは問題なく表示される。
つまり、URLフィルタリングの精度は、このデータベースにかかっている。いかに多くのWebページ(URL)を収録しているか、いかに正確にカテゴリー分けしているかが、URLフィルタリングの有効性に直結している。