パスワードやシリアルナンバー、各種の設定情報をPCのソフトで管理すると便利なのですが、いつでもPCの前にいるとは限りません。こういう時、いつも携帯しているBlackBerryでも、パスワードを確認できると便利です。公衆無線LANのパスワードなど、外出先でこそ必要になる設定もあるので、パスワード管理には、実は「いつも持ち歩いている」ものが最適なのです。

 BlackBerryにも、そのためのアプリケーションとして「パスワードキーパー」がプリインストールされています。このソフトウエアは、ユーザー名とパスワードの管理に特化しており、Webサイトで使うユーザー名とパスワードに限定すれば、とても使いやすいソフトウエアといえます。ただ、日ごろ管理しておきたい情報は、ユーザー名とパスワードだけではありません。他の情報、例えばソフトウエアやハードウエアのシリアル番号、登録したイベントの受け付け番号といった情報も、一度に管理できると便利です。

 そこで筆者は、その他の「パスワード管理ツール」を探してみることにしました。

 BlackBerryのパスーワードキーパーが備える機能を必須として、以下のような条件を満たすものを探すことにしました。

1.情報をPCでも管理できる
2.BlackBerry以外のスマートフォンにも対応している
3.同期処理により、スマートフォン側でも常にPC側と同じ情報にアクセスできる
4.PCのデータをCSVなどでインポートできる
5.複数スマートフォンと同時に同期できる
6.できれば安価なこと(単一ライセンスで複数スマートフォンに対応できればなお可)

 「1」は、データ入力はPCからの方が便利だからです。スマートフォンからの入力ももちろん可能ですが、PCからの入力の方が該当するWebサイトやテキストデータなどを入力するのが楽なうえ、PCを使っているときでも情報を参照できます。

 「2」は、長期間使うためには必須といえます。スマートフォンを長年使いこなすには、使えるスマートフォンのプラットフォームが限られていると選択の幅が狭くなってしまいます。乗り換え時に、ソフトを捨てるか、乗り換えを諦めるかという判断をしなければなりません。

 「3」は、スマートフォンを使う場合には当然備えているべきの機能す。BlackBerryのパスワードキーパーに不満を感じるのものこの点です。「4」は、PC側ソフトウエアの機能ですが、乗り換えるとなると、比較的重要な機能です。CSVに対応していれば、比較的乗り換えは簡単です。これから新規に使うというのであれば、気にする必要はありません。

 「5」は、複数のスマートフォンで同時に使えるという意味です。筆者の場合、仕事柄、複数のスマートフォンを使うことがあり、可能な限り、対応してほしい項目ですが、ライセンス形態やソフトウエアの作り方によっては、同期できるプラットフォームは1種のみで、切り替えることはできるものの、簡単ではなかったり、利用条件として同時に複数のプラットフォームで利用できない場合もあります。「6」はこれに関連しますが、複数のスマートフォンで使うのにスマートフォンの台数やプラットフォーム数分のライセンスが必要となると、筆者の場合には負担が厳しくなります。なので、できれば、幅広く利用できるものという意味です。