いよいよ登場するアップルのタブレット端末「iPad」。米国でいち早く発売されたモデルを編集部より借用できたので、早速レビューしていこう。

 iPadはiPhoneと似たスタイルだ。写真で見るとスケール感がないために、実物を目にすると、思ったより大きく感じるだろう。サイズ的にはB5用紙を考えると分かりやすい。A4用紙よりは一回り小さいのだ。手元にあったネットブックと比べてみたが、フットプリントはほぼ同サイズ。ただし、iPadは液晶が4対3なので、かなり幅が広く感じる。

 今回試用したのはWi-Fiモデルで、680gと軽い。従来のモバイルノートなどと比べても圧倒的な軽さだ。ただし、片手で持って使うにはやや負担がある。長時間の利用では、テーブルや膝の上に置いて利用するスタイルが現実的だ。

 薄さは想像以上だ。13.4mmという厚みは、iPhoneより1mmほど厚いだけだ。それでいて本体サイズはB5大なので、“薄さ感”は想像以上。内部にCPUなどさまざまなパーツが詰め込まれていることを考えると、一般的なデジタルフォトフレームより薄いのには驚かされる。

 基本的には、大きなiPhone/iPod touchと考えればよいだろう。ボタンやコネクターのたぐいは最低限のシンプルな構成だ。側面には、電源ボタンと、スクリーンロック、音量調整ボタンに、Dockコネクターが用意されているのみで、iPhoneとほぼ同じ構成だ。

 液晶面以外は、MacBook Proなどと同様にアルミが採用され、手にした瞬間に金属の質感が伝わってくる、素晴らしい完成度である。もちろん、他のアップル製品と同様にリンゴのマークがあしらわれている。

サイズはほぼB5用紙大。数値で言うと、幅189.7×高さ242.8×厚さ13.4mmだ。もう1cm横幅を短くしてほしかった。重さは680g。隣のiPhoneと比べると、画面だけでなく、アイコンサイズも大きくなっていることが分かる。
サイズはほぼB5用紙大。数値で言うと、幅189.7×高さ242.8×厚さ13.4mmだ。もう1cm横幅を短くしてほしかった。重さは680g。隣のiPhoneと比べると、画面だけでなく、アイコンサイズも大きくなっていることが分かる。
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非常に薄い本体の右側面には、スクリーンの回転ロックボタン(右端)と音量調整ボタン(左)が装備されている。
非常に薄い本体の右側面には、スクリーンの回転ロックボタン(右端)と音量調整ボタン(左)が装備されている。
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本体上部には、左からオン/オフスイッチ、内蔵マイク、ヘッドホンジャックが配置されている。
本体上部には、左からオン/オフスイッチ、内蔵マイク、ヘッドホンジャックが配置されている。
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下部には中央の30ピンDockコネクターと、その右側にモノラルスピーカーを装備。この手の機器にはおなじみのUSBなどは搭載されていない。
下部には中央の30ピンDockコネクターと、その右側にモノラルスピーカーを装備。この手の機器にはおなじみのUSBなどは搭載されていない。
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