2010年3月16日、富士通が「らしからぬ」デザインのネットブックを発売した。パール感のあるピンクのきょう体に、大振りのハートを敷き詰めた天板。「かわいい」が大好きな女性たちの目を引き付ける「FMV-BIBLO LOOX M モモエリスペシャルコラボレーションモデル」(以下、モモエリモデル)である。
その名前が示す通り、モモエリモデルは、「ももえり」こと桃華絵里さんとコラボレーションした。男性陣の中には、「桃華絵里さん」と聞いて「誰?」と思う人もいるかもしれない。だが、10代、20代の女性の間では超有名人だ。元静岡ナンバーワンのキャバクラ嬢で、雑誌「小悪魔ageha」のモデルとしても活躍。現在は、オリジナルドレスの企画・販売を手掛ける会社Moeryの社長を務める。同時に、5歳の男の子のママでもある。モデルで社長でママ。美しさやファッションセンスだけでなく、その生き方でも若い女性に人気が高い。
人気ブロガーでもあり、自らも日常的にパソコンを使っているという桃華さんは、今回のコラボレーションについて「かわいいパソコンができた」と自信を示す。また、富士通は「モモエリモデルをきっかけに、今まで富士通のパソコンを買ったことがないという女性にも使ってもらえるのでは」と期待する。
とはいえ、通常モデルとは異なるこのデザイン。コストや納期も限られる中、実現するには苦労もあった。PC Onlineでは、桃華さんと富士通の担当者にインタビューを実施。モモエリモデル誕生の裏側に迫る。