モバイル機器の楽しみの1つは、さまざまなアクセサリーを使うことです。例えば、ケースなども使い方によっては、付属のものよりも「性に合う」ことがあります。筆者の場合、モバイル機器のケースは、出し入れするタイプのものよりも、カバーのように装着して、そのまま使うものの方が好みです。利用頻度が高い製品ならベルトクリップがついているものがいいです。

 これまで様々なモバイル機器を使ってきた経験から言うと、ベルトクリップは根本が回転するような構造になっているものがベストです。回転しないベルトクリップは、座ったときに、クリップに抜け防止の機構がないものは落としやすく、抜けにくいものはベルトが吊られてきつく感じます。座るのが自分の車やオフィスならいいですが、電車などで落としてしまうと高価なモバイル機器の場合、見つからない可能性もあります。

 余談になりますが、ときどき鉄道などで引き取り手が現れなかった忘れ物の販売会が開催されていて、これをのぞいて見ると、結構高価なモバイル機器が売られていることがあります。落とした人は、どこで落としたのかわからなくなってしまったり、あるいは遠方から来て落としたのかも知れません。ベルトクリップの抜けは、意外に気が付きにくいものです。筆者も、喫茶店に入って座って腰に手を当てたらケースがなく、落としたのかと思ったら、外れていてセーターの内側に引っかかっていたという経験があります。

 ケースは液晶面をカバーするものがお薦めです。特にBlackBerryは、ケースの有無を検出して音やバイブレーションによる通知を切り替えたり、キーをロックする機能があるので、液晶面をカバーするケースが欲しいと思っています。

 ただ、なかなか気に入ったケースは見つからないものです。これだと思って使ってみると、意外に使いにくいとか、手触りやカバーの開き方がいまひとつだったりするなど、ベストなものに巡り会うのは難しいようです。ここでは、筆者がこれまで購入したBlackBerry Bold用のアクセサリーを紹介しましょう。

BlackBerry Boldにぴったりのカバーを購入

 気に入らなかったわけではないですが、それほど使わなかったのがCelletの「Proguard」というカバーでした。このシリーズは、本体をきっちり包むプラスチック製ケースで、表面が塗装してあり、ラバーのように摩擦感のある手触りになっています。モバイル機器の事故の1つは、手が滑って硬い床に落とすというもので、特に屋外で、コンクリートの地面に落としてしまうと、落ち方によっては液晶が割れたり、あるいは電池カバーのツメを折ったりします。そのため、こうした手触りのケースは保護を兼ねると同時に、手が滑ることを防止してくれる効果もあり、印象は悪くありませんでした。もちろん、これはケースというよりは、保護カバーとかプロテクターの類で、本体の保護を目的に使うものです。

 ただ、本体にぴったりしていても、これを付けてしまうと、BlackBerry Bold付属のケースには入りません。厚みがある方ではないですが、付属ケースはギリギリの大きさなので、無理矢理入れてしまうと、出すのに苦労します。それで、しばらくは、以前自作したケースに入れて使っていました。

 BlackBerry Boldを付属のケースなしで使うとき、キーロックを掛けるという方法もありますが、手軽なのは、本体上部にあるミュートボタンを押す方法です。ミュートボタンを1回押すと、スタンバイモードに入って画面が消えます。この状態では、キーボードやトラックボール、サイドキーなどは反応しません。通話、終話ボタンやメニューボタン、エスケープボタンを押すと、スタンバイモードであることを告げるメッセージが表示され、しばらくするとまたスタンバイモードに戻ります。

 スタンバイモードを解除するには、もう1回ミュートボタンを押します。スタンバイモードでは、このように操作はできませんが、着信は可能です。着信したあとはスタンバイモードが解除されるので、必要ならミュートキーを押して再度スタンバイモードにします。というわけで、このミュートキーを使えば、簡単にキーをロックできるので、メニューからロックなどを掛ける必要はありません。
 しばらくこれで使っていたのですが、結局、カバーを止めるためのつめを引っかける部分が割れてしまい、一カ所浮いた状態になってしまいました。カバーは薄くかさばらないようになっている半面、つめを引っかける部分はさらに薄くなっていて、壊れやすいようです。撮影のために何回も取り外ししたというのも影響しているかもしれません。最初は片側だけだったのですが、しばらく使っていると、反対側も欠けてしまい、結局、上側が浮いた状態になってしまいました。

 もう1つの失敗は、このカバーは、背面に四角い穴が空いていて、いかにもオプションでベルトクリップが付きそうな構造をしているのですが、実際には、そういうオプションがなく、ただのカバーで終わってしまったことです。

 価格は、9ドル45セントでした。日本円にすれば1000円程度のケースなので、この程度のものかもしれません。テープで止めれば使えなくもないのですが、結局半年で使わなくなりました。

ProGuardを取り付けたところ。正面を除き全体をカバーするようになっている
ProGuardを取り付けたところ。正面を除き全体をカバーするようになっている
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裏側。カメラの部分には穴が空いているほか、いかにもあとからベルトクリップなどが取り付けられるような四角い穴がセンターに空いている
裏側。カメラの部分には穴が空いているほか、いかにもあとからベルトクリップなどが取り付けられるような四角い穴がセンターに空いている
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