VAIO Zシリーズは、13.1型液晶を採用するひと回り大ぶりなモバイルノートだ。十分に持ち歩ける軽さに収まっていながら、A4ノートをしのぐ性能を持つプレミアムモデルである。今シーズンはボディーを一新し、さらに高性能なモデルへとフルモデルチェンジしている。

 新モデルのターゲットは、エグゼクティブなビジネスユーザーと、カメラマンなどのプロのクリエーターだ。一般的なモバイルノート、ましてやCULVノートと比べると相当に高価だが、その価値を理解できるユーザー向けの製品なのだ。ちなみに、昨シーズンまでは、ビジネスユーザーをターゲットの中心に据えていたので、製品コンセプトによりクリエイティブな方向性が追加されているわけだ。

 今回は、店頭モデルの「VPCZ119FJ/S」をレビューする。

 ボディーのデザインは、旧モデルに比較的近い。液晶が16対9のワイドタイプなので、本体もかなりワイドなスタイルだ。サイズも旧モデルとほぼ同等で、若干薄くなった程度の違いである。

 細部まで見ていくと作りの良さはバツグンで、間違いなく旧モデルを超えている。キーボード面は、アルミを削りだして成型し、軽さを追求するために、天板にハイブリッドカーボンを採用している。軽いわりには非常に剛性感が高く、手が触れる部分が金属製なのも、プレミアム感を醸(かも)し出すのに役立っている。

 液晶はきわめて薄いが、剛性感があり、普通に開閉して頼りなさを感じることがないのが素晴らしい。

新VAIO Zは、旧モデルに近いデザインながら、より高級感のあるスタイルに変わった。
新VAIO Zは、旧モデルに近いデザインながら、より高級感のあるスタイルに変わった。
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天板は、ハイブリッドカーボンを採用し、強度と軽さを両立している。薄いわりにはたわみも少なく、質感はバツグンだ。
天板は、ハイブリッドカーボンを採用し、強度と軽さを両立している。薄いわりにはたわみも少なく、質感はバツグンだ。
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キーボード面はアルミの削りだし――つまり、金属をそのまま採用している。素晴らしい手触りである。
キーボード面はアルミの削りだし――つまり、金属をそのまま採用している。素晴らしい手触りである。
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本体サイズはA4ノートに近い。液晶が16対9となることも相まって、かなり横長の形状だ。
本体サイズはA4ノートに近い。液晶が16対9となることも相まって、かなり横長の形状だ。
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